メインクーンにおすすめのキャットフード5選|餌の選び方も徹底解説!

大きな体とゴージャスな被毛が特徴的なメインクーンは、3〜5年かけて子猫から成猫になります。

この記事ではそんなメインクーンにおすすめの餌を5種類ピックアップしているので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。

また、メインクーンにあげる餌の量と、メインクーン向けのキャットフードの選び方のポイントも解説しています。

メインクーンのキャットフードのおすすめの選び方

メインクーンのキャットフードを選ぶにあたって、いくつか注目しておきたい要素があります。

もちろん、予算状況によっても購入できるフードの選択肢の幅が変わってきますが、自分なりに品質と価格のバランスが取れていると思えるフード選びの参考になれば幸いです。

良質な動物性タンパク質源が含まれている

肉食動物の猫にとって、動物性タンパク質は大切な栄養素です。

そのため、良質な動物性タンパク質源がしっかりと含まれているフードを選びましょう。

具体的には、肉原材料が主原料として使われていることや、肉原材料の割合・内容に注目してみてください。

原材料一覧には割合が多い順番に記載しないといけないという決まりがあるので、一番最初に肉原材料が記載されていれば肉原材料が主原料のキャットフード・・・ということになります。

 

また、”ミートミール”・”家禽ミール”といった肉原材料が使われているフードもありますが、これらの肉原材料は具体的に何の肉が使われているか分かりませんし、人間用の食肉として出回らない副産物(4Dミール)が使われている可能性も否定できません。
(※パッケージや公式サイトに品質・部位についての説明がされている場合は例外です)

それと、価格が安くなるほど肉類よりも安く仕入れることができる穀物の割合が多くなる傾向がありますが、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手で、高炭水化物のフードは下痢・嘔吐といった消化不良の原因になります。

穀物全般にアレルギーのない猫にとってはグレインフリー(穀物不使用)は必須ではないものの、【愛猫には肉食動物の猫本来の食事に近いフードを食べさせてあげたい】と考えているなら、穀物が主原料として使われているフードはおすすめしません。

適度に食物繊維が含まれている

次に注目したいのが、適度に食物繊維が含まれているかどうかです。

メインクーンは長毛種ということもあり、毛づくろいをした時にたくさんの毛を飲み込みやすいです。

飲み込んだ毛を排出するには、【吐く】か【便と一緒に出すか】のどちらかになりますが、吐き戻しは猫にとって負担になってしまいます。

それに対して、食物繊維が適度に含まれているキャットフードは、飲み込んだ毛を便と一緒に排出させることに配慮されています。

オメガ6とオメガ3のバランスに注目する

そのほかには、毛並み・毛艶に関わる成分であるオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスにも注目しておきたいところです。

2つの脂肪酸はどちらか一方だけを摂り入れればいいというわけではなく、バランスよく摂り入れることが大切だと考えられています。

暫定的な情報ではありますが、2つの脂肪酸の理想的なバランスは【オメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=5:1】くらいがいいのではないかと考えられているので、繊維質とあわせて確認しておくといいでしょう。

年齢・飼育環境にも配慮する

年齢・飼育環境にも配慮して、愛猫にあったフードを選ぶ必要があります。

育ち盛りの子猫はたくさんの栄養が必要なので、高タンパク・高脂質・高カロリーなフードがおすすめです。

その一方で、シニア猫にとっては高タンパク・高リンのフードは負担になってしまいます。

ただ、先ほども説明した通り、タンパク質は猫にとって大切な栄養素でもあるので、7歳以上のシニア猫には適度にタンパク質を含みつつ、リン含有量が控えめなフードがおすすめです。

 

成猫のフードに関してですが、食欲旺盛で給餌量の調整が難しい場合には脂質とカロリーが控えめなフードを、食が細くてたくさんの量が食べられない場合や運動量が多い場合は高脂質・高カロリーなフードを選ぶといいでしょう。

必要以上に餌を食べすぎないのであれば、室内飼いで運動量が少ない猫に高脂質・高カロリーなフードを与えても大丈夫です。

メインクーン用として評判のいいフード15種

商品名 主原料 タンパク質
(以上)
脂質
(以上)
水分
(以下)
カロリー
(100gあたり)
気がかりな原材料
カナガン(チキン) 乾燥チキン 34.0% 16.7% 8.0% 405kcal
ジャガー チキン生肉 37% 14.9% 8.0% 388kcal
ファインペッツ アヒル肉 32% 20% 8% 427kcal
ザナベレ(成猫用 チキン) 新鮮な鶏肉 31.0% 16.0% 10.0% 389kcal
犬猫生活 生肉 31% 15% 10% 373kcal
オリジン(キャット&キトゥン) 新鮮鶏肉 40% 20% 10% 416kcal
ピュリナワン(インドアキャット チキン) チキン 34% 12% 12% 351kcal たんぱく加水分解物
アカナ(ワイルドプレイリー) 新鮮鶏肉 37% 18% 10% 393kcal
アーテミス(フレッシュミックス フィーライン) フレッシュチキン 30.0% 20.0% 10.0% 392kcal
ナウフレッシュ(成猫用) ターキー生肉(骨抜き) 31% 18% 10% 387kcal
アイムス(成猫用 インドアキャット チキン) 肉類 30.6% 12.6% 7.5% 366kcal BHA、BHT
アニモンダ(フォムファインステン デラックス) 鶏肉粉(低灰) 30% 18% 8% 397kcal
カークランド(チキン・ライス) 鶏肉 30.0% 20.0% 10.0% 400kcal 香料
銀のスプーン(贅沢うまみ仕立て) 穀類 30.0% 16.0% 10.0% 400kcal 油脂類、着色料、調味料
サイエンスダイエット(成猫用 チキン) トリ肉 30.0% 18.0% 6.0% 416kcal 動物性油脂、加水分解タンパク

メインクーン用として人気で評判のいいキャットフード15種の主原料と主な成分値、気がかりな原材料が使われていないかをまとめてみました。

それぞれのフードの主原料は様々ですが、中には動物性原材料ではなく穀物が主原料として使われているフードもあることが分かりますね。

また、タンパク質・脂質・カロリーの数値にもかなりの開きがあり、タンパク質含有量に物足りなさを感じるフードもあります。

そのほかにも、人工の酸化防止剤(BHA・BHT)や着色料、香料や調味料が使われているフードもあります。

 

なお、動物性油脂たんぱく加水分解物(加水分解タンパク)については、使われているからといって必ずしも安全性に配慮されていない・・・というわけではありません。

ただ、ここで取り上げている動物性油脂は何の動物の油が使われているのかと添加されている酸化防止剤の種類の説明がないこと、タンパク加水分解物は製造工程の説明がないことが気になりました。

メインクーンにおすすめのキャットフード5選

メインクーン用として評判のいいキャットフード15種の中から、おすすめのキャットフードを5つピックアップしました。

なお、内容量や販売価格、原材料や成分は調査した時点の情報を参考にしています。

ジャガー

通常購入時の価格 4,708円/1.5kg
定期購入時の価格
(1袋あたり)
1袋:4,237円(10%オフ)
2〜5袋:4,001円(15%オフ)
6袋以上:3,766円(20%オフ)
※まとめ買い袋数に応じて割引率が変動
100gあたりの価格
(4袋を定期購入時)
約267円
1日あたりの餌代
(7kgの成猫を想定)
約178円
穀物 不使用
(グレインフリー)

猫にとって必要のない添加物が使われていないこと、厳選された高品質な原材料が使われていること、グレインフリーのレシピを採用という3つの要素を満たしたジャガー。

ジャガーには【チキン生肉・鴨生肉・生サーモン・生マス】などの動物原材料が贅沢に使われており、メインクーンにとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れることができます。

主要な成分バランスについては、高タンパク・高カロリーになっており、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子猫や、活発な成猫用フードとして特に向いています。

また、ジャガーには繊維質も適度に含まれているので、飲み込んだ毛の排出に配慮したい考えている場合にもおすすめできます。

カナガン

通常購入時の価格 4,708円/1.5kg
定期購入時の価格
(1袋あたり)
1袋:4,237円(10%オフ)
2〜5袋:4,001円(15%オフ)
6袋以上:3,766円(20%オフ)
※まとめ買い袋数に応じて割引率が変動
100gあたりの価格
(4袋を定期購入時)
約267円
1日あたりの餌代
(7kgの成猫を想定)
約200円
穀物 不使用
(グレインフリー)

カナガンはグレインフリーのレシピを採用しつつ、【チキン】と【サーモン】といった動物性タンパク源の内容が違う2種類のドライフードを取り揃えています。

そして、チキンは動物性タンパク源が鶏と卵、サーモンは魚だけとシンプルなので、愛猫の食の好みだけでなくアレルギーに配慮してフードを選びやすいです。

主要な成分バランスに関しては、適度にタンパク質を含みつつもカロリーは高めになっており、活発な成猫や食が細くてたくさんの量が食べられない成猫用フードとしておすすめです。

また、マグネシウム含有量にあわせてカルシウムとリンの含有量がきちんと調整されていることも評価できます。

オリジン

価格/内容量
(調査時点の最安値)
1,320円/340g
5,340円/1.81kg
11,680円/5.4kg
※2022年9月に楽天・Amazonで確認
100gあたりの価格
(1.81kgの最安値を参照)
約295円
1日あたりの餌代
(7kgの成猫を想定)
約273円
穀物 不使用
(グレインフリー)

動物性原材料の割合が実に全体の85%を占めているオリジン。

この記事で取り上げている「キャット&キトゥン」は、グレインフリーのレシピを採用しつつ鶏肉や七面鳥肉、卵や魚類といった複数の動物性タンパク源が使われており、肉食動物の猫本来の食事内容に近いドライフードと捉えることができます。

「キャット&キトゥン」のほかにも、新鮮アンガスビーフ(牛肉)が主原料として使われている「レジオナルレッド」というフードがありますが、どちらについても高タンパク・高脂質・高カロリーなドライフードということは変わりません。

このことから、育ち盛りの子猫や活発な成猫、食が細くてたくさんの量が食べられない成猫の主食としておすすめです。

犬猫生活

価格/内容量 通常購入:6,908円/750g×2袋
定期購入:5,258円/750g×2袋
※定期購入時は23%の割引が適用
100gあたりの価格
(定期購入時)
約351円
1日あたりの餌代
(4kgの成猫を想定)
約205円
穀物 不使用
(グレインフリー)

主原料として【鶏肉・牛肉・魚肉】といった良質な動物性タンパク源を使いつつ、グレインフリーのレシピを採用している国産キャットフードの犬猫生活。

また、人工の酸化防止剤や着色料、香料・調味料といった添加物が一切使われておらず、動物性の油脂を吹きかけない”ノンオイルコーティング”のドライフードということも大きな特徴です。

主要な成分バランスに関しては、グレインフリーフードの中ではタンパク質がやや控えめになっており、歳をとって活動量が落ちたシニア猫用フードとしておすすめです。

販売価格は決して安いとは言えませんが、割引価格で購入できる定期コースが導入されていることは良心的と言えます。

ピュリナワン

価格/内容量
(調査時点の最安値)
1,815円/2kg
3,980円/4.4kg
※2022年10月に楽天・Amazonで確認
100gあたりの価格
(2kgの最安値を参照)
約91円
1日あたりの餌代
(7kgの成猫を想定)
約100円
穀物 コーングルテン、小麦、米、小麦たんぱく、大麦

年齢や体質、食の好みや飼育環境に合わせて、原材料の内容と成分バランスを調整したフードを取り揃えているピュリナワン。

ここで取り上げている「インドアキャット チキン」は、適度にタンパク質を含みつつも脂質とカロリーが控えめに調整されており、室内飼いで運動量が少ない成猫用フードとしてぴったりです。

“たんぱく加水分解物”の製造工程が不明瞭な気になるものの、どのフードにも動物性原材料が主原料として使われていることは評価できます。

それと、ほとんどのラインナップに小麦が使われていますが、手に取りやすい価格で販売されていることは魅力的です。

迷った時にはジャガーがおすすめ

ジャガーキャットフードの表面

ここまで読んで、まだ愛猫のキャットフード選びに迷っている時にはジャガーをおすすめします。

当サイトがメインクーンのフードでジャガーをおすすめする理由は下記の通りです。

ジャガーをおすすめする5つの理由
  • 良質な動物性原材料を贅沢に使用
  • 高タンパクかつカロリーが高すぎない
  • グレインフリーのレシピを採用
  • 猫にとって必要のない添加物は不使用
  • 無理なく続けやすい販売価格

まず言えることは、ジャガーには良質な動物性原材料が贅沢に使われており、メインクーンにとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れられることです。

また、高タンパクな一方でカロリーは高すぎず、給餌量の調整次第で幅広い年齢に対応しやすいことも強みです。

それに加えて、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用していることや、猫にとって必要のない添加物が一切使われていないことも見逃せません。

そして、無理なく続けやすい価格で販売されていることも評価できます。

メインクーンにあげる餌の量について

メインクーンにあげる餌の量についてですが、大型種だからといってその他の種類と全く違うわけではなく、キャットフードのパッケージに書かれている給餌量を目安にすれば問題ありません。

ただ、実際には猫の体質や運動量によって適量は変わってくるので、定期的に体重を量って分量を調整してください。

なお、全年齢対応フードの中には成猫向けの給餌量しか書かれていないものがありますが、シニア猫に関しては成猫の給餌量のから1〜2割減らしたくらいの量を目安にするといいでしょう。

 

それと、育ち盛りの子猫はたくさんの栄養が必要なので、生後1年くらいまでの間はあまり神経質にならず、基本的には欲しがるだけ食べさせて大丈夫です。

そして、1歳を過ぎたくらいからは成猫の目安量を参考にしながら、徐々に給餌量を調整していくといいでしょう。

1日の餌の回数に関しては子猫は4〜5回、成猫は2〜3回、シニア猫は3〜4回を目安にしてみてください。

メインクーンの餌代の目安について

メインクーンは大型種ということもあり、一般的なサイズの猫よりも餌代がかかります。

一般的な成猫のサイズが3〜5kgくらいなのに対して、メインクーン(オス)のサイズが6〜8kgということを踏まえると、一般的なサイズの猫の倍くらいの餌代がかかると思っておくのがいいでしょう。

参考までに、メインクーンにおすすめの3種類のキャットフードの餌代を比較してみました。
(※7kgの成猫に主食として与えることを想定)

ピュリナワン
(インドアキャット チキン)
ジャガー 犬猫生活
1日あたり 約100円 約178円 約292円
1ヶ月あたり 約3,000円 約5,340円 約8,760円
3ヶ月あたり 約9,000円 約16,020円 約26,280円
半年あたり 約18,000円 約32,040円 約52,560円
1年あたり 約36,000円 約64,080円 約105,120円

ちなみに、餌代はキャットフードの販売価格はもちろん、低カロリーなフードを与えるか高カロリーなフードを与えるかでも変わってきます。

単純に考えれば、低カロリーなフードは給餌量が多くなる分だけ餌代も高くなる傾向があり、高カロリーなフードは給餌量が少なくなる分だけ餌代を抑えられることになります。

ただ、これは給餌量をしっかりと守れることが前提で、全ての猫に当てはまらないということに注意してください。

まとめ

大きな体とゴージャスな被毛が特徴的なメインクーンには、良質な動物性タンパク質源がしっかりと含まれているだけでなく食物繊維が適度に含まれており、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスにも配慮されたフードを選んであげるのがおすすめです。

現在は様々なキャットフードが販売されていますが、原材料の種類や割合、成分バランスは様々です。

最終的に愛猫に与えるフードを購入するのは私たち飼い主ですし、だからこそ愛猫のことを第一に考えた上で、自分自身も納得のいくキャットフード選びを心がけたいところですね。