
コストコの自社ブランド「カークランド」からは、大容量サイズのドライキャットフードが販売されています。
今回はコストコのカークランドキャットフードを愛猫に与えている方々の口コミ・評判を113件調査し、悪い口コミと良い口コミに分けて整理してみました!
また、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。
カークランドキャットフードの悪い口コミ・評判
コストコのカークランドキャットフードの悪い口コミ・評判は「期待していたのにあまり食べない」、「我が家の猫には合わなかった」といった内容のレビューがあり、特に食いつきの悪さを指摘するレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、猫は好き嫌いが激しい動物ということや、タンパク源の種類が体質に合わなかったことが関係していると考えられます。
悪い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきは今ひとつ(17件)
- 我が家の猫には合わなかった(2件)
- 小粒で食べづらそう(1件)
という結果になっています。
(※口コミ・評判は2020年9月にAmazon、楽天、ツイッター、インスタグラムで調査しました)
食いつきは今ひとつ
悪い口コミ・評判で一番多かったのは「食べない」、「食べなくなった」といったような食いつきの悪さを指摘するレビューでした。
この理由として真っ先に考えられるのは、単純に食の好みに合わなかったことです。
猫は好き嫌いが激しい動物ですし、食いつきに関しては実際に食べさせてみないことには何とも言えない・・・というのが率直な感想です。
それと、カークランドのキャットフードは風味の種類が少なく、食にこだわりのあるグルメな愛猫の好みに合わせづらいこともデメリットと言えます。
我が家の猫には合わなかった
次に多かった悪い口コミ・評判は「我が家の猫には合わなかったようで、軟便・下痢気味になった」、といった内容のレビューです。
軟便・下痢の理由として考えられるのは、餌の急な切り替えか食物アレルギーでしょう。
まず、餌の切り替えは消化の負担になってしまうので、カークランドに慣れるまで一時的に軟便・下痢気味になる可能性があります。
また、カークランドには比較的アレルギーの原因になりにくいタンパク源が使われているものの、猫によってアレルギーの原因は様々です。
そのため、体質によってはカークランドのキャットフードが合わずに、下痢や吐き戻しといった消化不良を起こすこともあります。
小粒で食べづらそう
今回調査した口コミ・評判の中には、「カークランドは小粒で食べづらそう」というレビューもありました。
実際、カークランドはかなり小粒のドライフードなので、メインクーンやラグドールなどの大型種には物足りない大きさかもしれません。
ただ、まだ体が小さい子猫や歳を取って顎の力が弱くなった老猫にとっては食べやすい形状なので、愛猫の体格も考慮しながら購入を検討するといいでしょう。
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コストコのカークランドキャットフード総合評価
カークランドキャットフードの良い口コミ・評判
コストコのカークランドキャットフードの良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「大容量で安くてお得」、「安心して愛猫に食べさせられる」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、カークランドのグラムあたりの価格は国産の激安フード並みに安いことや、人工の酸化防止剤・着色料が使われていないことが関係していると考えられます。
良い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきがいい(44件)
- お手頃な値段(38件)
- 原材料に安心感がある(6件)
- 我が家の猫には合っている(5件)
という結果になっています。
食いつきがいい
コストコのカークランドの口コミ・評判で一番多かったのが、食いつきのよさを評価するレビューでした。
食いつきの悪さを指摘するレビュー件数と比較すると、カークランドの嗜好性は高くもなく低くもない平均レベルと捉えて良さそうです。
ただ、カークランドは大容量サイズしか販売されていないので、場合によっては丸々1袋近くの餌を無駄にしてしまう可能性もあることがデメリットと言えます。
コスパがいい
次に多かった良い口コミ・評判は、「カークランドはお手頃な値段で販売されている」というレビューでした。
カークランドのキャットフードは品質と成分バランスも悪くありませんし、何より100gあたりの価格が約30円という破格の価格が魅力的です。
(※”チキン・ライス”の最安値を参考にしています)
その代わり、内容量が11.34kgと非常に多くて単頭飼いだと1ヶ月程度で食べきれないので、6~7匹以上の猫を多頭飼いしている方におすすめしたい商品です。
原材料に安心感がある
そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「カークランドは原材料に安心感がある」という内容のレビューです。
激安フードと聞くと、穀物が主原料で人工の酸化防止剤・着色料が使われている印象を受けかもしれませんが、カークランドには肉類が主原料として使われているだけでなく、人工の酸化防止剤・着色料も使われていません。
また、3種類のキャットフードのうち2種類がグルテンフリーのレシピを、1種類がグレインフリーのレシピを採用しており、食に敏感でお腹が弱い愛猫に対応しやすいことも強みです。
我が家の猫には合っている
今回調査した口コミ・評判の中には、「我が家の猫には合っている」というレビューもありました。
この理由として考えられるのは、カークランドのキャットフードは肉類が主原料かつ適度にタンパク質が含まれていることです。
対照的に、販売価格が安くなるにつれて肉類の割合が減って穀物の割合が増える傾向にありますが、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手です。
そして、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは、下痢や嘔吐といった消化不良の原因になりえます。
また、穀物の中でも小麦とトウモロコシはアレルギーの原因になりやすい傾向にありますが、カークランドのキャットフードにはそれらのタンパク源が使われていないことも関係していると考えられます。
カークランドキャットフードの口コミ・評判まとめ
コストコのカークランドキャットフードの悪い口コミ・評判は「期待していたのにあまり食べない」、「我が家の猫には合わなかった」といった内容のレビューがあり、特に食いつきの悪さを指摘するレビューが多い傾向にありました。
その一方で、コストコのカークランドキャットフードの良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「大容量で安くてお得」、「安心して愛猫に食べさせられる」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、カークランドのグラムあたりの価格は国産の激安フード並みに安いことや、人工の酸化防止剤・着色料が使われていないことが関係していると考えられます。
- 食いつきは今ひとつ
- 我が家の猫には合わなかった
- 小粒で食べづらそう
- 食いつきがいい
- お手頃な値段
- 原材料に安心感がある
- 我が家の猫には合っている
コストコのカークランドキャットフードの種類
商品名 | 主原料 | 穀物 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
対象 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
チキン・ライス | 鶏肉 | 玄米、白米 | 30.0% | 20.0% | 10.0% | 約400kcal | 全年齢 |
サーモン・スイートポテト | サーモンミール | 不使用 | 32.0% | 14.0% | 10.0% | 約333kcal | 全年齢 |
ヘルシーウェイトキャット | チキンミール | 米粉 | 32.0% | 9.0% | 10.0% | 約320kcal | 成猫・シニア猫 |
コストコのカークランドキャットフード(カークランドシグネチャー)のラインナップは「チキン・ライス」、「サーモン・スイートポテト」、「ヘルシーウェイトキャット」の3種類です。
「チキン・ライス」は商品名から連想できるように、メインのタンパク源として鶏肉と米が使われており、高脂質・高カロリーなドライフードになっています。
「サーモン・スイートポテト」はサーモンがメインのグレインフリーフードで、「チキン・ライス」とは違って脂質とカロリーは控えめです。
「ヘルシーウェイトキャット」は室内飼いの成猫向けドライフードで、脂質とカロリーは「サーモン・スイートポテト」以上に控えめに調整されています。
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コストコのカークランドキャットフード総合評価
カークランドキャットフードの原材料の評価
原材料一覧 |
---|
鶏肉、チキンミール、玄米、白米、鶏脂、香料、フラックシード、サーモンオイル、塩化カリウム、DL-メチオニン、塩化コリン、タウリン、乾燥チコリールート、乾燥ラクトバチルス プランタルム、乾燥バチルス サブチルス、乾燥ラクトバチルス アシドフィルス、乾燥エンテロコッカス フェシウム、乾燥ビフィドバクテリウム アニマリス、亜鉛たんぱく化合物、銅たんぱく化合物、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、ビタミンB1,ビタミンAサプリメント、ビオチン、ヨウ化カリウム、パントテン酸カルシウム、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12サプリメント、亜セレン酸ナトリウム、ビタミンDサプリメント、葉酸、酸化防止剤(ミックストコフェロール)、乳酸菌 ※気がかりな原材料は赤色で記載 |
ここからは、コストコのカークランドキャットフードの原材料を徹底評価していきます!
(※表は「カークランドシグネチャー チキン・ライス」の原材料一覧です)
肉類が主原料のドライキャットフード
まず、コストコのカークランドの大きな特徴は肉類が主原料に使われていることが挙げられます。
市販の激安フードのほとんどは肉類よりも安価な穀物を使ってかさ増ししていますが、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手で、穀物の割合が多いフードは下痢や嘔吐といった消化不良の原因になりえます。
また、一部のキャットフードには人工の酸化防止剤や着色料が使われていますが、カークランドにはそれらの人工添加物が使われていません。
そもそも、猫は食べ物の見た目ではなく香りで良し悪しを判断しているので、猫目線で考えれば着色料を使ってまで色味を付ける必要はないです。
人工の酸化防止剤は天然由来のものより効果が強力というメリットはあるものの、着色料で色味を付けている商品は猫の立場になって作られたフードとは言い難いので、安全性最優先でフードを選びたいと考えている愛猫家からは避けられがちな傾向があります。
小麦グルテンフリーのレシピを採用
カークランドのキャットフードは、小麦グルテンフリーのレシピを採用していることも評価できます。
「チキン・ライス」と「ヘルシーウェイトキャット」には米が使われているものの、米はアレルギーの原因にはなりにくい穀物です。
さらに、「サーモン・スイートポテト」はグレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用していることから、小麦だけでなく穀物全般にアレルギーのある愛猫にも対応できます。
カークランドのミールの品質について
コストコのカークランドの原材料を見て気になったのは、”チキンミール“という原材料です。
品質の良さをウリにしているプレミアムフードの多くは、ミールを使用している場合には公式サイトやパッケージに品質についての説明がされているのですが、カークランドに関しては品質面の説明は見当たりませんでした。
原材料の品質はメーカーにしか分からないので、メーカーをどこまで信頼できるかという問題になってきます。
カークランドキャットフードの成分の評価
成分表 | |
---|---|
粗タンパク質 | 30.0%以上 |
粗脂質 | 20.0%以上 |
粗繊維 | 3.0%以下 |
粗灰分 | 8.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
DHA | 0.05%以下 |
マグネシウム | 0.1%以下 |
セレニウム | 0.3mg/kg以上 |
ビタミンE | 100IU/kg以上 |
タウリン | 0.1%以上 |
オメガ6脂肪酸 | 3.3%以上 |
オメガ3脂肪酸 | 0.5%以上 |
エネルギー (100gあたり) |
約400kcal |
原材料の次は、コストコのカークランドキャットフードの成分を評価していきます。
(※表は「カークランドシグネチャー チキン・ライス」の成分表です)
3種類のフードそれぞれで成分バランスの傾向が違う
カークランドのキャットフードのタンパク質は30.0〜32.0%以上、脂質は9.0〜20.0%以上、100gあたりのカロリーは約320〜400kcalと、ラインナップによって成分バランスの傾向が違います。
例えば、「チキン・ライス」の脂質は20.0%以上、100gあたりのカロリーは約400kcalと高脂質・高カロリーで、育ち盛りの子猫や運動量が多い活発な成猫向けの成分バランスと言えます。
また、歳をとって食が細くなったシニア猫でも少量で必要な栄養を摂り入れやすいです。
その一方で、「ヘルシーウェイトキャット」の脂質は9.0%以上、100gあたりのカロリーは約320kcalと低脂質・低カロリーで、食欲旺盛で食べすぎてしまう成猫用の主食としてぴったりです。
リン・カルシウムの含有量の記載はなし
カークランドの成分表を見て気になったのは、リンとカルシウムの含有量が掲載されていないことです。
マグネシウム・リン・カルシウムの理想的なバランスは【1:0.8.0.08】と考えられていますが、リンとカルシウムの含有量が分からないことには評価のしようがない・・・というのが率直な感想です。
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コストコのカークランドキャットフード総合評価
コストコのカークランドの賞味期限と保存方法
コストコのカークランドキャットフードの未開封状態の賞味期限はパッケージに記載されていますが、ドライフードの未開封状態の賞味期限は製造日から約1年半となっている商品が多いです。
開封しなければかなり日持ちしますが、一度開封すると空気に触れて酸化の進行が早まるため、開封後は賞味期限にかかわらず、なるべく早めに使い切るようにしてください。
なお、当サイトではドライフードの場合、開封後は1ヶ月程度で使い切ることをおすすめしています。
保存方法に関しては「できる限り空気に触れさせないこと」、「高温多湿を避けること」、「直射日光や照明の当たる場所を避けること」が大切です。
袋の開け口を輪ゴムやクリップで止めたくらいでは空気が入り込んでしまうので、ジップロックに小分けしたり密閉保存できる容器に移し替えることを強くおすすめします。
楽天・Amazonでカークランドの値段を調査
内容量 | 公式 | 楽天 | Amazon |
---|---|---|---|
11.34kg | 3,588円 | 5,698円 | 5,790円 |
コストコの公式サイトと楽天市場、Amazonでカークランドシグネチャーキャットフード「チキン・ライス」の販売状況を調査してみところ、公式サイトが最安値という結果になりました!
(※販売状況と販売価格は2023年5月に確認しました)
ただ、通販よりも店頭の方が安く販売されているので、普段からよくコストコで買い物をしているということであれば、店頭で直接買った方がお得です。
定期的にコストコまで通うのが難しいという場合には、通販を利用するといいでしょう。
コストコのカークランドキャットフード総合評価
項目 | 詳細 |
---|---|
原材料 | 4.0 |
成分 | 4.0 |
安全性 | 5.0 |
食いつき | 3.0 |
コスパ | 5.0 |
総合評価 | Aランク (S~Eの6段階評価) |
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
3,558円/11.34kg ※チキン・ライス ※2023年5月に公式サイト・楽天・Amazonで確認 |
対応年齢 | 全年齢対応 |
原産国 | アメリカ |
販売会社 | コストコホールセールジャパン株式会社 |
当サイトのコストコのカークランドキャットフードの総合評価はAランクです。
ミールの品質とミネラルバランスが不明瞭なこと、ややタンパク質が控えめなことが気になるカークランドですが、人工の酸化防止剤・着色料が使われていないことと、グルテンフリー(orグレインフリー)のレシピを採用していることは評価できます。
そして何より、販売価格がお手頃で継続して購入しやすいことが非常に魅力的です。
6~7匹以上の猫を多頭飼いしているなら1ヶ月程度で食べ切れるくらいの量なので、そのうえで品質と価格のバランスが取れたコスパのいいフードを与えたいと考えているなら、一度お試ししてみる価値はあるでしょう。