カルカン(キャットフード)のパッケージ画像

CMのかわいいモデル猫や、【猫まっしぐら】というフレーズが印象的なペットフード「カルカン」。

今回はそんなカルカンを愛猫に与えている方々の口コミ・評判を127件調査し、悪い口コミと良い口コミに分けて整理してみました!

また、ドライフードの原材料と成分をもとにしながら総合的な評価をしているので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。

カルカン(猫用)の悪い口コミ・評判

カルカン(猫用)の悪い口コミ・評判は「期待していたけどあまり食べない」、「我が家の猫には合わなかった」、「原材料や成分バランスが気がかり」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、カルカンには必ずしも使う必要のない添加物が使われていることや、ドライフードには穀物が主原料として使われていることが関係していると考えられます。

悪い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきは今ひとつ(25件)
  • 我が家の猫には合わなかった(8件)
  • 気になる原材料が多い(7件)
  • 成分バランス気になる(2件)

という結果になっています。

なお、口コミ・評判は2020年6月にAmazon、楽天、X(旧ツイッター)、インスタグラムで調査し、2023年8月にXで追加調査を行いました。

食いつきは今ひとつ

カルカンの悪い口コミ・評判で一番多かったのは「食べない」、「食べなくなった」といったような食いつきの悪さを指摘するレビューです。

全体を通してみれば「食いつきがいい」というレビューの方が多いものの、どんな猫でも食いつきがいいフードはまずありません。

こればかりは食べさせてみないことには分からないので、最初はできるだけ愛猫が好きそうな風味を選ぶしかありませんね。

我が家の猫には合わなかった

次に多かった悪い口コミ・評判は「我が家の猫には合わなかった」といった内容のレビューで、具体的には「軟便・下痢気味になった」というレビューや、「吐く回数が増えた」というレビューが見つかりました。

下痢や吐き戻しの理由として考えられるのは、餌の急な切り替えか食物アレルギーです。

餌の急な切り替えは消化の負担になってしまうので、カルカンに慣れるまで一時的に下痢気味になったり吐き戻しが増える可能性があります。

 

また、カルカンのドライフードには穀物が主原料として使われていますが、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手で、小麦やとうもろこしにアレルギーのある猫も少なくありません。

そして、体質によっては下痢や吐き戻しといった消化不良に繋がります。

そのため、食に敏感な愛猫にカルカンを与えようと考えている場合には、タンパク源の割合や種類にも注目して購入を検討するといいでしょう。

それと、餌の切り替えが急すぎると消化不良の原因を特定しづらくなってしまうので、最低でも1週間から10日はかけてゆっくりと餌を切り替えることをおすすめします。

気になる原材料が多い

そのほかに見つかった悪い口コミ・評判は、「カルカンは気になる原材料が多い」といった飼い主の声です。

具体的には「カルカンには猫にとって必要のない人工添加物が使われている」、「消化吸収しにくい穀物が主原料として使われている」というレビューです。

実際、カルカンのドライフードには人工の酸化防止剤と着色料が使われていますし、ほとんどのウェットフードに発色剤が使われています。

 

もちろん、定められた基準を超えないように使われているものの、最近は天然由来の酸化防止剤が使われているフードが増えてきています。

また、猫は食べ物の見た目ではなく香りで良し悪しを判断しているので、猫の立場になって考えれば着色料・発色剤を使ってまで色味をつける意味はありません。

こういった事情もあり、安全性最優先でフードを選びたいと考えている愛猫家からは、人工の酸化防止剤や着色料が使われているフードは敬遠されがちな傾向があります。

成分バランスが気になる

通販サイトとSNSで口コミ・評判を調査していると、「カルカンの成分バランスが気になる」といったレビューあり、特にマグネシウム含有量を気にするレビューが印象的でした。

気になって成猫用ドライフードの「かつおとチキン味」の成分表に目を通してみましたが、マグネシウム含有量は0.09%と至って標準的と言える数値でした。

また、マグネシウム含有量に合わせてカルシウムとリンの含有量も調整されているので、マグネシウム含有量について特に神経質になる必要はないでしょう。

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キャットフード「カルカン」の総合評価

カルカン(猫用)の良い口コミ・評判

カルカン(猫用)の良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「コスパがよくて助かる」といった内容のレビューがあり、特に食いつきのよさを評価するレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、カルカンからは猫の食の好みに合わせやすいように何十種類ものキャットフードが製造・販売されているからでしょう。

良い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきがいい(70件)
  • お手頃な値段(15件)

という結果になっています。

食いつきがいい

カルカンの口コミ・評判で一番多かったのが、「食いつきがいい」というレビューです。

カルカンは様々な風味のドライフードやパウチタイプのウェットフード、缶詰タイプのウェットフードを販売しているのが強みで、愛猫の好みの商品を探し当ててローテーションして与えている方も目立ちました。

ただ、「”ゼリー仕立てのまぐろ”は嫌いみたいだけど”お肉シリーズのやわらかチキン”は好きみたい」といった飼い主の声もあり、猫の好みによる差が大きいと捉えた方が良さそうです。

お手頃な値段

そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「お手頃な値段で販売されている」というレビューでした。

猫にとって必要のない人工添加物が使われていることや、ドライフードには穀物が主原料として使われているのが気になるものの、カルカンはドライフードもウェットフードも最安値クラスの商品です。

どうしても愛猫の餌代にお金をかけられない事情があり、価格最優先でフードを選びたいという場合には有力候補になるでしょう。

カルカン(猫用)の口コミ・評判まとめ

カルカン(猫用)の悪い口コミ・評判は「期待していたけどあまり食べない」、「我が家の猫には合わなかった」、「原材料や成分バランスが気がかり」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

その一方で、カルカン(猫用)の良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「コスパがよくて助かる」といった内容のレビューがあり、特に食いつきのよさを評価するレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、カルカンからは猫の食の好みに合わせやすいように何十種類ものキャットフードが製造・販売されているからでしょう。

口コミ・評判一覧
  • 食いつきは今ひとつ
  • 我が家の猫には合わなかった
  • 気になる原材料が多い
  • 成分バランスが気になる
  • 食いつきがいい
  • お手頃な値段

キャットフード「カルカン」の種類

カルカンはドライフードもウェットフードも取り揃えており、さらにウェットフードにはパウチタイプと缶詰タイプがあります。

この中でも、特にパウチタイプのウェットフードの種類が豊富です。

ドライフード(カリカリ)

対象/シリーズ 商品名
子猫 かつおと野菜味 ミルク粒入り
成猫 かつおと野菜味
まぐろと野菜味
チキンと野菜味
毛玉ケア かつおとチキン味
毛玉ケア 肥満が気になる猫用 まぐろと野菜味
下部尿路の健康維持用 まぐろと野菜味
成猫/ミックスシリーズ 毛玉ケア まぐろとかつお味
下部尿路の健康維持用 まぐろとかつお味
腎臓の健康維持用 まぐろとかつお味
室内ねこ用 まぐろとかつお味
11歳から 毛玉ケア かつおとチキン味
15歳から かつおと野菜味

ドライフード(カリカリ)のラインナップは子猫用が1種類、成猫用が10種類、シニア猫用が2種類となっています。

子猫用フードは成猫用よりも高タンパク・高脂質・高カロリーになっていたり、成猫用の「室内ねこ用」は脂質とカロリーが控えめに調整されている・・・といった違いがあります。

このことから、愛猫の食の好みだけでなく、飼育環境に合わせてフードを選ぶことができます。

ウェットフード(パウチ)

対象/シリーズ 商品名
子猫/ゼリー仕立て まぐろ
まぐろ・たい入り
かにかま入りまぐろ
まぐろ入りかつお
子猫/ミックスシリーズ まぐろ・かつお・白身魚入り
まぐろ・かつお・ささみ入り
まぐろ・かつお・たい入り
子猫/お肉シリーズ やわらかチキン
子猫/2種のセレクションタイプ まぐろ・まぐろ たい入り
成猫/ジューシーゼリー仕立て まぐろ
まぐろ・たい入り
まぐろ・舌平目入り
まぐろ・さけ入り
かにかま入りまぐろ
かつお節入りまぐろとささみ
まぐろ入りかつお
まぐろ・かつお節入り
まぐろ・白身魚入り
成猫/ミックスシリーズ まぐろ・かつお・白身魚入り
まぐろ・かつお・ささみ入り
まぐろ・かつお・たい入り
まぐろ・白身魚・さけ入り
まぐろ・ほたてだし・ささみ入り
まぐろ・かつお・さけ入り
まぐろ・たい・かにかま・ささみ入り
まぐろ・たい・白身魚・さけ入り
まぐろ・たい・白身魚・ほたてだし
まぐろ・かつお・さけ・えび風味
まぐろ・さけ・ほたてだし
成猫/無添加 やわらかパテ まぐろ
かつお
味わい とりささみ
まぐろ ほたてだし入り
まぐろ たい入り
成猫/無添加 ミックスシリーズ まぐろ・かつお・ささみ入り
成猫/お肉シリーズ とりささみ・まぐろ入り
味わいチキン
成猫/スープ仕立て まぐろ
かつお・たい添え
チキン入り味わいお魚
成猫/2種のセレクションタイプ まぐろ・まぐろ たい入り
まぐろ・まぐろ 舌平目入り
まぐろ入りかつお・かにかま入りまぐろ
かつお節入りまぐろとささみ・まぐろ 白身魚入り
まぐろかつお節入り・まぐろ さけ入り
まぐろ たい かにかま ささみ入り・まぐろ たい 白身魚 さけ入り
まぐろ たい 白身魚 ほたてだし入り・まぐろ かつお さけ えび風味
11歳から/ジューシーゼリー仕立て まぐろ
かつお節入りまぐろとささみ
15歳から/ジューシーゼリー仕立て まぐろ
まぐろ・たい入り
まぐろ入りかつお
15歳から/ミックスシリーズ まぐろ・かつお・ささみ入り
15歳から/お肉シリーズ 味わいチキン
18歳から/やわらかゼリー仕立て まぐろ
まぐろ・たい入り
まぐろ入りかつお
18歳から/ミックスシリーズ まぐろ・かつお・白身魚入り
まぐろ・かつお・ささみ入り
まぐろ・かつお・たい入り
まぐろ・白身魚・さけ入り
まぐろ・かつお・さけ入り
まぐろ・さけ・ほたてだし
18歳から/2種のセレクションタイプ お魚ミックス まぐろ・かつお・たい入り&海の幸ミックス まぐろ・白身魚・さけ入り
お魚ミックス まぐろ・たい入り&お魚・お肉ミックス まぐろ・かつお・ささみ入り

パウチタイプのウェットフードは子猫が9種類、成猫用が38種類、シニア猫用が18種類と、非常にラインナップが多くなっています。

なお、「2種のセレクションタイプ」は2種類の風味のバラエティパックです。

ウェットフード(缶詰)

対象/シリーズ 商品名
成猫 まぐろ味
まぐろ入り白身魚
まぐろ たい入り
まぐろ ささみ入り
まぐろ入りかつお
ビーフ&フィッシュ
11歳から まぐろ味
まぐろ入り白身魚

缶詰タイプのウェットフードは成猫用が6種類、シニア猫用が2種類というラインナップで、子猫用の缶詰は製造・販売されていません。

ちなみに、パウチタイプの内容量は1袋70gとなっているのに対して缶詰タイプは1缶160gと、内容量に倍以上の差があります。

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キャットフード「カルカン」の総合評価

カルカン(猫用)の原材料の評価

原材料一覧
穀類(とうもろこし小麦等)、肉類(チキンミール、チキンエキス)、大豆家禽類、ビートパルプ、植物性タンパク、油脂類(パーム油、大豆油)、魚介類(かつおエキス、フィッシュエキス)、野菜類(ほうれん草、にんじん等)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(クエン酸、BHABHT)、着色料(赤102、青2、黄4、黄5)
※食物アレルギーの原因になりやすい原材料、品質が不明瞭な原材料、気がかりな人工添加物は赤色で記載

ここからは、カルカン(猫用)の原材料を評価していきます!
(※表は成猫用ドライフード「毛玉ケア かつおとチキン味」の原材料一覧です)

人工の酸化防止剤と着色料を使用

口コミ・評判の項目で説明したように、カルカンのドライフードには人工の酸化防止剤と人工の着色料が使われているのが気になります。

もちろん、どちらも定められた基準を超えないように使われていますし、人工の酸化防止剤については天然由来のものより効果が強力という側面もあります。

ただ、人工のもの、天然由来のものにかかわらず、着色料を使って色味がつけられているフードは、食べ物の見た目で良し悪しを判断していない猫の立場になって作られているフードとは言いづらいです。

また、カルカンには”等・家禽・類”という曖昧な表記な原材料があることに加えて、”ミール”の品質についての説明がないことも気になりました。

カルカン(猫用)の成分の評価

成分表
タンパク質 28.0%以上
脂質 10.0%以上
粗繊維 5.0%以下
灰分 9.0%以下
水分 12.0%以下
カルシウム 1.00%
リン 0.90%
タウリン 0.10%
リノール酸 1.00%
マグネシウム 0.09%
ビタミンE 80IU/kg
ビタミンA 10,000IU/kg
エネルギー
(100gあたり)
355kcal

原材料の次は、カルカン(猫用)の成分を評価していきます。
(※表は成猫用ドライフード「毛玉ケア かつおとチキン味」の成分表です)

カロリー・脂質・タンパク質が控えめ

成猫用ドライフードの100gあたりのカロリーは355kcalとやや低カロリーで、穀物がメインのドライフードということもあってかタンパク質と脂質も控えめになっています。

脂質とカロリーのバランスを踏まえると室内飼いで運動量が少ない成猫向けの成分バランスに思えますが、タンパク質含有量には物足りなさを感じました。

また、穀物が主原料として使われていることから、「愛猫には肉・魚が主原料かつ高タンパクなフードを与えたい」と考えている場合には選択肢から外れます。

ただ、マグネシウム含有量に合わせてカルシウムとリンの含有量がしっかりと調整されていることは評価できます。

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キャットフード「カルカン」の総合評価

カルカン(猫用)の餌の量は?給餌量の目安

体重 1日あたりの給餌量
2kg 約0.5カップ(40g)
3kg 約0.6カップ(50g)
4kg 約0.7カップ(60g)
5kg 約0.9カップ(70g)
6kg 約1.0カップ(80g)
7kg 約1.1カップ(90g)

カルカンの成猫用ドライフード「毛玉ケア かつおとチキン味」の給餌量の目安は表の通りです。

その他のラインナップもパッケージに体重別の給餌量が掲載されていますが、いずれに関してもあくまで目安量でしかありません。

実際には飼育環境や体質によって適量が変わってくるので、餌を切り替えてからしばらくの間はこまめに体重を量って給餌量を調整するようにしましょう。

例えば、運動量が控えめで消費カロリーが少ない成猫の場合には、餌の量を1~2割程度減らすのがおすすめです。

 

餌を食べすぎてしまう傾向のある場合は、ご飯の回数を増やすことで空腹を感じにくくさせることができるので、一度試してみてください。

なお、生後1年未満の子猫には子猫用フードを与えるべきですが、育ち盛りの子猫はたくさんの栄養が必要なので、生後半年くらいまでの間はあまり神経質になりすぎずに欲しがるだけ食べさせて大丈夫ですよ。

最安値は?公式・Amazon・楽天で価格を調査

内容量 公式 楽天 Amazon
800g
1.6kg 941円 991円

公式サイトとAmazon、楽天市場でカルカンの販売状況を調査してみたところ、公式サイトからは直接購入できませんでした。
(※表の価格は成猫用ドライフード「毛玉ケア かつおとチキン味」のもので、販売状況と販売価格は2023年8月に確認しました)

そして、楽天とAmazonでは800gサイズは販売されておらず、1.6kgサイズの最安値は僅差で楽天という結果になりました!

ペットショップやホームセンターでもカルカンを取り扱っている店鋪は多いですが、通販サイトは一定金額以上の購入で送料無料となる販売店もあるので、継続購入する場合は通販サイトでまとめ買いするのがおすすめです。

通販ならわざわざ重い袋を運ぶ手間も省けますしね。

キャットフード「カルカン」の総合評価

項目 詳細
原材料 1.0
成分 2.0
安全性 2.0
食いつき 3.0
コスパ 5.0
総合評価 Eランク
(S~Eの6段階評価)
価格/内容量
(調査時点の最安値)
941円/1.6kg
※成猫用ドライフード「毛玉ケア かつおとチキン味」
※2023年8月に楽天・Amazonで確認
対応年齢 全年齢対応
(種類により異なる)
原産国 タイ
販売会社 マースジャパンリミテッド

当サイトのキャットフード「カルカン」の総合評価はEランクです。

穀物が主原料として使われたカルカンのドライフードは、肉食動物の猫本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらく、猫にとって必要のない人工添加物が使われていることも気になりました。

ただ、その代わりに販売価格が安くて気軽に購入しやすいというメリットがあります。

いくら品質のいいフードを購入しても継続できなければ意味がないので、愛猫の餌代に月々いくらかけられるかをしっかりと考え、自分なりに価格と品質のバランスが取れていると思えるフードを購入するのが一番おすすめです。