懐石2dishのパッケージ画像

ペットラインが販売しているキャットフード「懐石(かいせき)」。
(※以前は日清ペットフードが販売していました)

今回は懐石を愛猫に与えている方々の口コミ・評判を125件調査し、悪い口コミと良い口コミに分けて整理してみました!

また、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。

懐石(猫用)の悪い口コミ・評判

懐石(猫用)の悪い口コミ・評判は「気になる原材料が使われている」、「我が家の猫には合わなかった」、「食べづらそうで中々食べない」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、懐石のほとんどのドライフードには人工の着色料が使われていることや、穀物が主原料として使われていることが関係していると考えられます。

悪い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 着色料が気になる(8件)
  • 我が家の猫には合わなかった(5件)
  • 小魚が大きくて固すぎる(3件)
  • 食いつきは今ひとつ(3件)
  • 穀物の割合が多い(2件)
  • 成分バランスが気になる(2件)

という結果になっています。
(※口コミ・評判は2020年6月にAmazon、楽天、ツイッター、インスタグラムで調査しました)

着色料が気になる

懐石の悪い口コミ・評判で一番多かったのが、「着色料が気になる」というレビューです。

懐石のドライフードのほとんどには黄色●号、赤色●号といった人工の着色料が使われています。

定められた基準を超えないように使われているとは言え、猫は食べ物の見た目ではなく香りで良し悪しを判断しているので、猫目線で考えれば着色料を使って色味をつける意味はありません。

このことから、猫にとって必要のない添加物が使われているフードは避けたいと考えている場合には、着色料が使われているラインナップは選択肢から外れます。

我が家の猫には合わなかった

次に多かった悪い口コミ・評判は「我が家の猫には合わなかったようで、軟便・下痢気味になった」、というレビューです。

懐石に切り替えて軟便・下痢気味になる理由として考えられるのは、餌の急な切り替えか食物アレルギーです。

餌の急な切り替えは消化の負担になってしまい、懐石に慣れるまで一時的に便が緩くなる可能性があります。

 

また、ほとんどのドライフードに穀物が主原料として使われていますが、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手です。

そして、体質によっては穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードが合わずに、下痢や吐き戻しといった消化不良に繋がることがあります。

それと、穀物の中でも小麦ととうもろこしはアレルギーの原因になりやすい傾向にありますが、ほとんどのドライフードに小麦とうもろこしが使われています。

そのため、食に敏感でお腹が弱い愛猫に懐石を与えようと考えている場合には、タンパク質の割合・種類にも注目して購入を検討するといいでしょう。

小魚が大きくて固い

そのほかに見つかった悪い口コミ・評判は、「小魚のサイズが大きいうえに固い」といった内容のレビューでした。

“食べ物を呑み込みやすい大きさに噛み千切って丸呑みする”という肉食動物の猫の性質上、猫によっては懐石にトッピングされている小魚が食べづらい可能性は否定できません。

その場合、食べやすいサイズに砕いてあげるなどの工夫が必要になります。

食いつきは今ひとつ

悪い口コミ・評判の中には、「食べない・食べなくなった」というレビューもありました。

懐石からは様々なドライフードとパウチタイプのウェットフードが販売されていますが、猫は好き嫌いが激しい動物なので絶対にどれかを気に入ってくれるとは限りません。

こればかりは食べさせてみないことには何とも言えないので、はじめは愛猫が好きそうな風味や形状から試してみるしかありませんね。

穀物の割合が多い

通販サイトとSNSで口コミ・評判を調査していると、「懐石は穀物の割合が多い」というレビューも確認できました。

先ほども説明した通り、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは、下痢や吐き戻しといった消化不良の原因になりえます。

穀物が主原料として使われているのが気になる場合には、”懐石1dish”のようにグレインフリーかつ動物性タンパク源が主原料として使われているフードを選ぶことをおすすめします。

成分バランスが気になる

そのほかには、「懐石の成分バランスが気になる」というレビューもあり、特にマグネシウム含有量を気にするレビューが印象的でした。

そこで気になって懐石(ドライフード)の成分表に目を通してみたのですが、マグネシウム含有量は0.12%(標準値)と掲載されているものの、カルシウムとリンの含有量が掲載されていませんでした。

3つのミネラルバランスが分からないことには何とも言えないものの、マグネシウム含有量だけに注目してみた場合、一般的なドライフードよりも多めと捉えることができます。

ちなみに、理想的なミネラルバランスは【カルシウム:リン:マグネシウム=1:0.8:0.08】と考えられているので、愛猫のフード選びの参考にしてみてください。

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キャットフード「懐石」の総合評価

懐石(猫用)の良い口コミ・評判

懐石(猫用)の良い口コミ・評判は「トッピング具材も入っていて食いつき抜群」、「使いやすいサイズで販売されている」、「販売価格が安いから気軽に買える」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、懐石にはかつお節や小魚など様々な素材がトッピングされていることや、風味が薄れる前に使い切れる小分けサイズになっていることが関係していると考えられます。

良い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきがいい(85件)
  • 小分けされているのがいい(11件)
  • お手頃な値段(6件)

という結果になっています。

食いつきがいい

懐石の口コミ・評判で圧倒的に多かったのが、「食いつきがいい」というレビューです。

「食べない・食べなくなった」といった食いつきの悪さを指摘するレビューが3件だったのに対して、食いつきのよさを評価するレビューが85件という比率から考えても、懐石は嗜好性の高いキャットフードと捉えていいでしょう。

また、懐石からは4シリーズ(懐石zeppin/懐石1dish/懐石2dish/懐石ippin)のドライフードが販売されており、シリーズごとに様々な風味のドライフードを取り揃えていることも強みといえます。

小分けされているのがいい

そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「小分けされているのがいい」という内容のレビューです。

例えば、懐石2dishは800gで販売されていますが、80gずつ小袋に小分けされています。

そのため、風味が落ちる前に使い切ることができますし、わざわざフードストッカーやジップロックに移し替えるほどではありません。

お手頃な値段

調査した口コミ・評判の中には、「懐石はお手頃な値段で販売されている」というレビューもありました。

ほとんどのドライフードの主原料が穀物ということに加えて、人工の着色料が使われていることは気になるものの、その代わりに価格が安いというメリットがあります。

そのため、どうしても愛猫の餌代にお金をかけられないのなら、穀物が主原料として使われているラインナップは有力候補の一つになるでしょう。

懐石(猫用)の口コミ・評判まとめ

懐石(猫用)の悪い口コミ・評判は「気になる原材料が使われている」、「我が家の猫には合わなかった」、「食べづらそうで中々食べない」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

その一方で、懐石(猫用)の良い口コミ・評判は「トッピング具材も入っていて食いつき抜群」、「使いやすいサイズで販売されている」、「販売価格が安いから気軽に買える」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、懐石にはかつお節や小魚など様々な素材がトッピングされていることや、風味が薄れる前に使い切れる小分けサイズになっていることが関係していると考えられます。

口コミ・評判一覧
  • 着色料が気になる
  • 我が家の猫には合わなかった
  • 小魚が大きくて固すぎる
  • 食いつきは今ひとつ
  • 穀物の割合が多い
  • 成分バランスが気になる
  • 食いつきがいい
  • 小分けされているのがいい
  • お手頃な値段

キャットフード「懐石」の種類

タイプ シリーズ名 特徴
ドライフード 懐石zeppin 食の好みと年齢に合わせた9種類の商品あり
懐石1dish グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用
懐石2dish 1つの袋にWトッピングの分包2種入り
懐石ippin 国内の産地限定素材をトッピング
ウェットフード 懐石レトルト 一般食のウェットフード(パウチタイプ)

懐石のキャットフードの種類はドライフードが4シリーズ、ウェットフードが1シリーズとなっており、さらにそれぞれのシリーズで風味や形状の違う商品が製造・販売されています。

ドライフード(カリカリ)

シリーズ 商品名
懐石zeppin 海の風味のしらす添え
薫り高い本枯れ節添え
子猫用 5つの愛情
5つのごちそう
5つの楽しみ
5つのしあわせ
5つのごほうび
11歳から 5つの美味しさ
15歳から 5つの優しさ 腎臓
懐石1dish グレインフリー お魚仕立て 熟成かつおとしらす添え
グレインフリーお魚仕立て 熟成まぐろと銘柄鶏添え
グレインフリー お肉仕立て熟成かつとしらす添え
グレインフリー お肉仕立て 熟成まぐろと銘柄鶏添え
懐石2dish 15歳以上 腎臓の健康維持 枕崎のかつお節ペア
瀬戸内の小魚ペア
毛玉ケア 瀬戸内の小魚ペア
焼津のまぐろペア
枕崎のかつお節ペア
ベストセレクション 瀬戸内小魚ペア
懐石ippin 瀬戸内産小魚添え
枕崎産かつお節添え
焼津産まぐろ節添え
瀬戸内産しらす添え
北海道産銘柄鶏添え

懐石のドライフード(カリカリ)は全てが毎日の主食として与えられる総合栄養食で、「懐石zeppin」、「懐石1dish」、「懐石2dish」、「懐石ippin」というラインナップになっています。

「懐石zeppin」は22gの小袋が10袋で1セットで販売されているため、風味が落ちる前に与えきることができます。

また、”5つの~”という商品は5種類の風味が入ったバラエティパックなので、同じ味だけだと飽きてしまうグルメな愛猫にも対応しやすいです。

 

「懐石1dish」はグレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用したシリーズです。

さらに動物性タンパク源が主原料として使われていることもあってか、穀物が主原料として使われているそのほかのシリーズと比べると、かなり高タンパクになっています。

 

そして、「懐石2dish」は2種類の味のバラエティパックで、80gの小袋が10袋で1セットという内容になっています。

「懐石ippin」に関しては、国内の産地限定素材がトッピングされたシリーズで、穀物が主原料として使われていることや、主要な成分バランスの傾向は「懐石zeppin」や「懐石2dish」と変わりません。

そのため、3シリーズのどれを選べばいいか迷った時には、単純に愛猫の食の好みに合わせて選んであげれば大丈夫です。

ウェットフード(パウチ)

シリーズ 商品名
懐石レトルト まぐろ白身 しらすを添えて 魚介だしゼリー
まぐろ白身 かにを添えて 魚介だしゼリー
まぐろ白身 貝柱を添えて 魚介だしゼリー
まぐろ白身 牛肉を添えて 魚介だしゼリー
厳選 まぐろ白身 魚介だしスープ
まぐろ白身 しらすを添えて 魚介だしスープ
まぐろ白身 ささみを添えて 魚介だしスープ
厳選 かつお白身 魚介だしスープ
かつお白身 削り節を添えて 魚介だしスープ

懐石のウェットフードはパウチタイプになっています。
(※以前は缶詰タイプもありましたが、現在は終売しています)

どれもそれだけでは必要な栄養をバランスよく摂り入れられない一般食なので、主食にトッピングして与えたりスキンシップを取るためにおやつとして与えることが前提の商品と捉えておきましょう。

なお、ゼリーとスープといった2種類の形状がありますが、成分表を見る限りでは水分量はそれほど変わりません。

風味の種類もほとんど変わらないので、使いやすい方を選ぶといいでしょう。

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キャットフード「懐石」の総合評価

懐石(猫用)の原材料の評価

原材料一覧
穀類(とうもろこし、コーングルテンミール、小麦粉)、肉類(ミートミール、チキンミール)、魚介類(フィッシュミール、いりこ、フィッシュパウダー、かつお節、かにかまチップ)、動物性油脂大豆ミール、オリゴ糖、野菜類(キャベツパウダー、にんじんパウダー、ほうれん草パウダー、かぼちゃパウダー)、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン)、アミノ酸類(メチオニン、トリプトファン、タウリン)、青色1号、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、紅麹色素、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
※アレルギーの原因になりやすい原材料、品質・内容が不明瞭な原材料、気がかりな添加物は赤色で記載

ここからは、懐石(猫用)の原材料を評価していきます!
(※表は「懐石2dish 瀬戸内の小魚ペア」の原材料一覧です)

穀物が主原料かつ人工の着色料を使用

口コミ・評判の項目で説明したように、懐石のほとんどのドライフードには穀物が主原料として使われており、人工の着色料も使われています。

また、”ミール”の品質についての説明は特になく、”動物性油脂”には何の動物の油脂が使われているのかも分かりません。

それに加えて、動物性油脂に使われている酸化防止剤が天然由来のものなのか、あるいは人工のものなのかが分からないことも気になりました。

グレインフリー(穀物不使用)のシリーズもあり

ほとんどのドライフードに穀物が主原料として使われている懐石ですが、「懐石1dish」はグレインフリー(穀物不使用)かつ動物性タンパク源が主原料として使われています。

そのほかのシリーズと同じように、動物性タンパク源の品質・内容が不明瞭なことや、動物性油脂が使われていることは変わりませんが、人工の着色料が使われていないことは評価できます。

懐石(猫用)の成分の評価

成分表
タンパク質 27.0%以上
脂質 9.0%以上
粗繊維 4.0%以下
灰分 9.0%以下
水分 10.0%以下
マグネシウム 0.12%
(標準値)
食物繊維 6.4%
(標準値)
エネルギー
(100gあたり)
340kcal

原材料の次は、懐石(猫用)の成分を評価していきます。
(※表は「懐石2dish 瀬戸内の小魚ペア」の成分値です)

タンパク質・脂質・カロリーのバランス

「懐石2dish」と「懐石zeppin」と「懐石ippin」の3シリーズは、タンパク質・脂質・カロリーが控えめです。

その中でもタンパク質が27.0%以上とかなり控えめなのが気になりますし、穀物が主原料として使われていることから植物性タンパク質の割合がかなり多いと予想できますね。

このことから、愛猫には肉・魚が主原料として使われている高タンパクなフードを与えたいと考えている場合には、「懐石1dish」以外のドライフードは選択肢から外れます。

 

そのほかに気になったのは、懐石の成分表にはマグネシウム含有量は掲載されているのものの、カルシウムとリンの含有量が掲載されていないことです。

理想的なミネラルバランスは【カルシウム:リン:マグネシウム=1:0.8:0.08】と考えられていますが、カルシウムとリンの含有量が分からないことには評価のしようがない・・・というのが率直な感想です。

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キャットフード「懐石」の総合評価

キャットフード「懐石」の給餌量

体重 1日あたりの給餌量
2kg 35g
3kg 45g
4kg 55g
5kg 65g

「懐石2dish 瀬戸内の小魚ペア」の成猫の給餌量の目安は表の通りです。

そのほかのパッケージにも給餌量の目安が掲載されていますが、実際には猫の体質や運動量によって適量は変わってきます。

そのため、餌を切り替えてからしばらくの間はこまめに体重を量って給餌量を調整するようにしましょう。

 

高齢猫の給餌量に関しては、成猫の給餌量から1~2割減らしたくらいの量を目安にしてみてください。

なお、生後1年未満の子猫には子猫用フードを与えるべきですが、育ち盛りの子猫はたくさんの栄養が必要なので、生後半年くらいまでの間はあまり神経質になりすぎずに欲しがるだけ食べさせて大丈夫ですよ。

最安値は?公式・Amazon・楽天で価格を調査

内容量 公式 楽天 Amazon
800g(80g×10袋) 699円 1,576円
(2袋セット)

公式サイトと楽天市場、Amazonで「懐石2dish 瀬戸内の小魚ペア」の販売価格を調査してみたところ、公式サイトからは直接購入することができませんでした。
(※販売状況と販売価格は2023年8月に確認しました)

そして、Amazonでは1袋だけの単品販売はされておらず、最安値は楽天という結果になりました!

ペットショップやホームセンターでも懐石を取り扱っている店鋪は多いですが、通販サイトは定価より安く販売されていたり一定金額以上の購入で送料無料となる販売店もあるので、継続して購入する場合は通販サイトでまとめ買いするのがおすすめです。

通販ならわざわざ重い袋を運ぶ手間も省けますしね。

キャットフード「懐石」の総合評価

項目 詳細
原材料 1.5
成分 1.5
安全性 3.5
食いつき 5.0
コスパ 3.5
総合評価 Dランク
(S~Eの6段階評価)
価格/内容量
(調査時点の最安値)
699円/800g
※懐石2dish 瀬戸内の小魚ペア
※2023年8月に楽天・Amazonで確認
対応年齢 全年齢対応
(種類により異なる)
原産国 ドライフード:日本
ウェットフード:タイ
販売会社 ペットライン株式会社

当サイトのキャットフード「懐石」の総合評価はDランクです。

ほとんどのドライフードに穀物が主原料として使われていることや、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていること、人工の着色料が使われていることは気になりました。

その一方で、【食いつきがいいという口コミ・評判が圧倒的に多く、価格もお手頃で継続して購入しやすい】という強みがあり、現在はグレインフリーのドライフードが製造・販売されていることも評価できます。

どれだけ品質にこだわってフードを購入しても継続できなければ意味がないので、愛猫の餌代に月々いくらかけられるかをしっかりと考え、自分なりに価格と品質のバランスが取れていると思えるフードを購入するのが一番おすすめです。