
ペットラインが製造・販売している国産のプレミアムフード「ドクターズダイエット」は、猫の年齢や体質に合わせて成分バランスを調整したドライフードを取り揃えています。
今回はそんなドクターズダイエット(猫用)の口コミ・評判を114件調査し、悪い口コミと良い口コミに分けて整理してみました!
また、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。
ドクターズダイエット(猫用)の悪い口コミ・評判
猫用ドクターズダイエットの悪い口コミ・評判は「思っていたより食いつきが悪い」、「値段が高くて買いづらい」、「うちの猫には合わなかった」といったレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、ドクターズダイエットには人工の香料が使われていないことに加えて風味の種類が限定されていること、販売サイトによってかなりの価格差があることが関係していると考えられます。
悪い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきは今ひとつ(15件)
- 価格が高い(10件)
- うちの猫には合わなかった(3件)
- 穀物の割合が気になる(2件)
という結果になっています。
なお、口コミ・評判は2020年7月にAmazon、楽天、ツイッター、インスタグラムで調査し、2023年6月にツイッターとインスタグラムで追加調査を行いました。
食いつきは今ひとつ
ノエルがドクターズダイエットまったく食べないー。しぇりちゃんもですけど。くろえと藤子さんはなんでも食べます。
— サビ猫しぇりのツンデレ日誌 (@cherie200610) September 4, 2022
ドクターズダイエットの悪評で一番多かったのが「全然食べない」、「だんだん食べなくなった」といった声です。
全体を通してみれば食いつきがいいという評判の方が多いものの、どんな猫でも絶対に食いつきのいいフードはまずありません。
食いつきが悪い理由としてまず考えられるのは、ドクターズダイエットには人工の香料が使われていないことで、一般的には人工の香料を使って風味が整えられているフードの方が食いつきがいい傾向にあります。
そのため、原材料そのものの香りを活かして風味が整えられているフードを食べ慣れていない場合には、ドクターズダイエットの香りにあまり魅力を感じられない可能性はあります。
また、メーカーによっては色々な風味のフードを製造していますが、ドクターズダイエットの風味は1種類だけで、食にこだわりのあるグルメな愛猫の好みに合わせづらいこともデメリットと言えます。
価格が高い
猫ご飯はドクターズダイエット、手近で買えないし高いけどこれは譲れない!とくに子猫時代はちゃんとしたものを与えたい
— みさえ@社会復帰 (@misaeee) April 11, 2015
次に多かったのは、「ドクターズダイエットは価格が高い」という悪評です。
ドクターズダイエットはメーカー公式サイトとその他の通販サイトでは価格に大きな開きがあり、価格の高さを指摘していたのは楽天市場やAmazonで購入した方々が中心でした。
実は、現在はメーカー公式サイト以外の通販サイトでは販売終了しており、公式サイト以外の通販サイトで販売されているドクターズダイエットは転売品です。
転売品は利益を得るために正規品よりも高い価格で販売されていますが、それに気づかずメーカーが値上げしたと勘違いして購入している方も見られました。
うちの猫には合わなかった
カリフォルニアナチュラルのグレインフリー、しまさんに試してみたいけどリコール中なんだよねえ。以前いろいろ1か月くらいずつ試したけどずっとゲリ。ロイカナの一部とドクターズダイエットは大丈夫だと思ったら、ドクターズで微妙に軟便に。食べられるフードを増やしたい。
— tsuchineko (@tsuchineko226) June 23, 2013
調査した口コミ・評判の中には、「うちの猫には合わなかった」という内容のレビューもありました。
具体的には「軟便気味になった」、「下痢気味になった」という飼い主の声です。
軟便・下痢の理由として考えられるのは、急な餌の切り替えや食物アレルギーです。
急に餌を切り替えると消化の負担になってしまうため、ドクターズダイエットに慣れるまで一時的に便が緩くなる可能性があります。
また、ドクターズダイエットには穀物が主原料として使われていますが、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手です。
それに加えて、穀物の中でも小麦とトウモロコシはアレルギーの原因になりやすい傾向にありますが、ドクターズダイエットにはどちらのタンパク源も使われています。
このことから、体質によってはドクターズダイエットが合わずに、下痢や吐き戻しといった消化不良を起こす可能性はあります。
穀物の割合が多い
ロイヤルカナンは1歳くらいまで食べてたー^ ^
今はドクターズダイエット。
でも穀物が多かったりするし老後考えたら何でも食べれる方がいいから今のうちから色々食べてもらいたいなー— ニョルまる🐈ねるみ🥺 (@neruminium) December 5, 2017
やはり、穀物の割合を気にする方も見られました。
原材料一覧を見る限りでは、ドクターズダイエットには人工の酸化防止剤・香料・着色料といった添加物は使われていませんが、穀物が主原料として使われている点は市販の低価格帯のフードと変わりません。
このことから、「愛猫には猫本来の食事内容に配慮されたフードを与えたい」と考えている場合には、肉・魚が主原料として使われている高タンパクなフードを選んであげることをおすすめしています。
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ドクターズダイエット(猫用)の総合評価
ドクターズダイエット(猫用)の良い口コミ・評判
ドクターズダイエットの良い口コミ・評判は「明らかに食いつきが違う」、「安心して愛猫に食べさせられる」、「先生に勧められて購入している」といったレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、ドクターズダイエットはメジャーなペットフードメーカーが製造・販売している国産ドライキャットフードだからでしょう。
良い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきがいい(64件)
- 信頼できるブランド(15件)
- 国産で安心感がある(4件)
- お手頃な価格(1件)
という結果になっています。
食いつきがいい
ドクターズダイエットで一番多かった口コミ・評判は、「食いつきがいい」というレビューでした。
食いつきの悪さを指摘するレビューが15件、食いつきがいいというレビューが64件という比率を踏まえると、ドクターズダイエットの食いつきは平均レベル以上と捉えていいでしょう。
信頼できるブランド
次に多かった良い口コミ・評判は、「信頼できるブランド」といった内容のレビューです。
そして、その中でも「お世話になっている先生に進められて愛猫に与えている」という飼い主の声が特に目立ちました。
やはり専門家の意見は受け入れやすいですし、「原材料や成分のことはよくわからないけどドクターズダイエットなら大丈夫でしょ!」・・・という思いで購入している方も見られました。
国産で安心感がある
ロイヤルカナンって輸入品なんや…知らんかった。ドクターズダイエットは国産です、とおすすめされました。
— ももちん (@kecchiin325) January 24, 2017
そのほかには、「国産で安心感がある」という口コミ・評判も見られました。
実際には日本はペット後進国という一面があるのですが、”国産”という響きに安心感を持っている方は多いです。
決してドクターズダイエットの安全性が低いというわけではないものの、原材料の内容に関してはペット先進国のイギリスやベルギーのプレミアムフードに軍配が上がります。
お手頃な価格
SNSで口コミ・評判を調査していると、「ドクターズダイエットはお手頃な価格」というレビューが見つかりました。
先ほど、楽天市場やAmazonでは公式サイトよりも高額な価格で販売されていると説明しましたが、公式サイトのドクターズダイエットの100gあたりの価格は約200円ほどです。
(※”メンテナンス pHエイド”の1.5kgサイズの販売価格を参考にしています)
さすがに市販の激安フードよりは高額ですが、プレミアムフードの中では比較的お手頃な値段と言えます。
ドクターズダイエット(猫用)の口コミ・評判まとめ
ドクターズダイエットの悪い口コミ・評判は「思っていたより食いつきが悪い」、「値段が高くて買いづらい」、「うちの猫には合わなかった」といったレビューが多い傾向にありました。
その一方で、ドクターズダイエットの良い口コミ・評判は「明らかに食いつきが違う」、「安心して愛猫に食べさせられる」、「先生に勧められて購入している」といったレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、ドクターズダイエットはメジャーなペットフードメーカーが製造・販売している国産ドライキャットフードだからでしょう。
- 食いつきは今ひとつ
- 価格が高い
- うちの猫には合わなかった
- 穀物の割合が気になる
- 食いつきがいい
- 信頼できるブランド
- 国産で安心感がある
- お手頃な価格
キャットフード「ドクターズダイエット」の種類
商品名 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|
キティ | 34.6% | 12.9% | 378kcal |
メインテナンス(pHエイド) | 32.2% | 14.5% | 369kcal |
シニア | 29.2% | 9.7% | 348kcal |
ハイシニア | 27.6% | 13.7% | 372kcal |
避妊・去勢 | 34.2% | 10.0% | 333kcal |
体重管理 | 31.3% | 9.7% | 332kcal |
キャットフード「ドクターズダイエット」は子猫用が1種類、成猫用が3種類、シニア猫用が2種類というラインナップになっています。
子猫用は育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子猫に配慮してか、成猫用よりもやや高タンパク・高脂質・高カロリーになっており、成猫用は飼育環境に配慮して選べるよう成分バランスに差が付けられています。
シニア猫用に関しては、7歳以上を対象にした「シニア」と11歳以上を対象にした「ハイシニア」があり、どちらも成猫用と比較するとタンパク質・リン・ナトリウムが控えめに調整されています。
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ドクターズダイエット(猫用)の総合評価
ドクターズダイエット(猫用)の原材料の評価
原材料一覧 |
---|
とうもろこし、コーングルテンミール、ミートミール、動物性油脂、チキンミール、フィッシュミール、セルロース、脱脂大豆、おから、チキンレバーパウダー 、フィッシュオイル:DHA・EPA源、フィッシュエキス、フラクトオリゴ糖、セレン酵母、シャンピニオンエキス、卵黄粉末:グロビゲンPG、小麦粉、ビール酵母、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール) |
ここからは、ドクターズダイエット(猫用)の原材料を評価していきます!
(※表は「メインテナンス pHエイド」の原材料一覧です)
品質や部位が不明瞭な原材料あり
一部のキャットフードには人工の酸化防止剤や着色料が使われていますが、原材料一覧を見る限りではドクターズダイエットにはそれらの添加物が使われていない点は評価できます。
ただ、“動物性油脂”は具体的に何の動物の油が使われているのか分からないことに加えて、天然由来の酸化防止剤が添加されているのか、あるいは人工の酸化防止剤が添加されているのかどうかが分かりません。
(※動物性油脂に添加されている酸化防止剤については、原材料一覧に記載しなくてもいいためです)
それと、“ミートミール”も何の動物の肉か分かりませんし、動物性原材料の品質について補足されていないことが気になりました。
また、口コミ・評判の項目でも触れた通り、ドクターズダイエットには穀物が主原料として使われており、穀物の中でアレルギーの原因になりやすい小麦とトウモロコシが、豆類の中でアレルギーの原因になりやすい大豆が使われています。
そのため、食に敏感でお腹が弱い愛猫にドクターズダイエットを与えようと考えている場合には、タンパク源の種類も踏まえて購入を検討するといいでしょう。
ドクターズダイエット(猫用)の成分の評価
成分表 | |
---|---|
たんぱく質 | 32.2% |
脂質 | 14.5% |
粗繊維 | 4.8% |
灰分 | 8.9% |
炭水化物 | 31.6% |
食物繊維 | 9.8% |
カルシウム | 1.00% |
リン | 0.86% |
マグネシウム | 0.08% |
タウリン | 0.13% |
エネルギー (100gあたり) |
369kcal |
原材料の次は、ドクターズダイエット(猫用)の成分を評価していきます。
(※表は「メインテナンス pHエイド」の成分表です)
タンパク質・脂質・カロリーのバランス
メインテナンス(pHエイド)の脂質は14.5%、100gあたりのカロリーは369kcalと、一般的な主食用ドライフードと比較すると脂質とカロリーが若干控えめです。
脂質とカロリーが控えめという点にだけ注目すれば、室内飼いされていて運動量が少ない成猫向けと捉えることができますが、タンパク質の内容が気になるところです。
メインテナンス(pHエイド)のタンパク質は32.2%と適度に含まれている印象を受けるものの、穀物が主原料に使われていることを踏まえると、植物性タンパク質の割合がかなり多いと推測できます。
そして、穀物が主原料として使われているフードは、肉食動物の猫本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。
なお、当サイトではタンパク質の内容にもこだわって愛猫のフードを選びたいと考えている場合には、肉・魚が主原料として使われている高タンパクなフードを選んであげることをおすすめしています。
カルシウム・リン・マグネシウムのバランス
メインテナンス(pHエイド)のカルシウム含有量は1.00%、リン含有量は0.86%、マグネシウム含有量は0.08%と掲載されています。
そして、カルシウムとリンとマグネシウムの理想的なバランスは【1:0.8:0.08】と考えられているのに対して、メインテナンス(pHエイド)のミネラルバランスは【1:0.9:0.08】と、ほとんど理想的なバランス通りになっています。
このことから、メンテナンス(pHエイド)という商品名から連想できる通り、ミネラルバランスにしっかりと配慮されたドライフードと捉えていいでしょう。
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ドクターズダイエット(猫用)の総合評価
ドクターズダイエット(猫用)の給与量
体重 | 1~6歳 |
---|---|
1kg | 25g |
1.5kg | 35g |
2kg | 45g |
2.5kg | 55g |
3kg | 60g |
3.5kg | 70g |
4kg | 75g |
4.5kg | 80g |
5kg | 90g |
6kg | 100g |
7kg | 115g |
猫用ドクターズダイエットのメインテナンス(pHエイド)の成猫向けの給与量は表の通りです。
そのほかのラインナップにも給与量の目安は掲載されていいますが、実際には猫の体質や運動量によって適量は変わってきます。
そのため、餌を切り替えてからしばらくの間はこまめに体重を量って給与量を調整するようにしましょう。
なお、生後1年未満の子猫には子猫用フードを与えるべきですが、成長期の子猫はたくさんの栄養が必要なので、生後半年くらいまでの間はあまり神経質になりすぎずに欲しがるだけ食べさせて大丈夫ですよ。
最安値は?公式・楽天・Amazonで最安値を調査
内容量 | 公式 | 楽天 | Amazon |
---|---|---|---|
1.5kg(250g×6) | 2,970円 | 4,380円 | 6,980円 |
3.5kg | 6,050円 | 8,980円 | – |
現在はメーカー公式通販サイト以外の通販サイトではドクターズダイエットは販売終了したことになっていますが、未だに楽天市場やAmazon・ヤフーショッピングには取り扱いのある販売店があります。
そこで、メーカー公式サイトと楽天、Amazonでメインテナンス(pHエイド)の価格を調査してみたところ、メーカー公式サイトが最安値という結果になりました!
(※販売状況と販売価格は2023年6月に確認しました)
公式サイト以外の通販サイトの方が高額で販売されているのは、口コミ・評判の項目で説明したように正規の価格に上乗せして販売されている転売品だからです。
非正規品は品質の劣化や賞味期限が短いといった不安要素もあるので、価格も安くて品質が保証されている公式サイトで注文することを強くおすすめします。
ドクターズダイエット(猫用)の総合評価
項目 | 詳細 |
---|---|
原材料 | 1.0 |
成分 | 4.0 |
安全性 | 4.0 |
食いつき | 4.0 |
コスパ | 3.0 |
総合評価 | Cランク (S~Eの6段階評価) |
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
2,970円/1.5kg 6,050円/3.5kg ※メインテナンス(pHエイド) ※2023年6月に公式サイト・楽天・Amazonで確認 |
対応年齢 | 全年齢対応 (種類により異なる) |
原産国 | 日本 |
販売会社 | ペットライン株式会社 |
当サイトのドクターズダイエットの総合評価はCランクです。
穀物が主原料として使われているドクターズダイエットは、肉食動物の猫本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。
ただ、原材料一覧を見る限りでは人工の酸化防止剤・香料・着色料といった添加物は使われていませんし、年齢や飼育環境に配慮して成分バランスを調整したフードを取り揃えていることは評価できます。
たとえ品質のいいフードを購入しても継続できなければ意味がないので、愛猫の餌代に月々いくらかけられるかをしっかりと考え、自分なりに価格と品質のバランスが取れていると思えるフードを購入するのが一番おすすめです。