国産のおすすめキャットフード7選|選び方のポイントまで徹底解説!

「愛猫には外国産ではなく国産のキャットフードを食べさせてあげたい」と考えている方も多いですが、ひと括りに国産キャットフードと言っても、安さを優先したものや品質・安全性を優先したものなど様々です。

そこで、この記事ではおすすめできる内容の国産キャットフードをピックアップしているので、ぜひあなたの愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。

国産キャットフードの傾向

おすすめの国産キャットフードを紹介する前に、まずは現在販売されている多くの国産キャットフードの傾向について解説しておきます。

穀物の割合が多い

まず言えることは、国産キャットフードは【とうもろこし・小麦粉・コーングルテンミール】といった穀物の割合が多い傾向にあることです。

原材料には割合の多い順番で掲載しないといけないという決まりがあるので、最初に穀物が掲載されていれば穀物が主原料として使われているキャットフードということになります。

その一方で、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手で、高炭水化物のフードは下痢・嘔吐といった消化不良の原因になります。

また、小麦グルテンにアレルギーのある猫も少なくありません。

 

それなのに、なぜ多くの国産キャットフードに穀物が主原料として使われているかというと、【穀物は肉類よりも安く仕入れることができるから】です。

実際にホームセンターやペットショップのキャットフードコーナーで確認してみるとよく分かりますが、低価格帯の商品ほど穀物の割合が多い傾向にあります。

原材料の品質と内容が不明瞭

国産キャットフードの多くは、原材料の品質と内容が不明瞭です。

例えば、”ミール”という肉原材料は人間用の食肉として出回らない副産物(4Dミール)の可能性があり、”ミートミール”・”家禽ミール”は具体的に何の肉が使われているのかまで分かりません。

また、”動物性油脂”という油が使われているフードも多いですが、これも具体的に何の動物の油が使われているかが分かりません。

さらに、動物性油脂に酸化防止剤を使っていても原材料一覧に表記する必要はなく、酸化を防ぐために人工の酸化防止剤が使われている可能性があります。

人工の酸化防止剤・着色料・香料・調味料を使用

【BHA・BHT・没食子酸プロピル】といった人工の酸化防止剤や、【赤色○号・黄色○号・青色○号】といった着色料、香料・調味料が使われている国産キャットフードも多いです。

もちろん、それらの人工添加物が使われているフードは定められた基準を超えないように使っていますが、人工の酸化防止剤は天然由来のもので代用することができます。

 

また、猫は食べ物の見た目ではなく香りで良し悪しを判断しているので、猫の立場になって考えれば着色料を使ってまで色味をつける意味はありません。

それなのに着色料を使って色味をつけるのは、猫ではなく私たち飼い主の興味を惹くためです。

そして、これらの人工添加物は必ずしも使う必要のない添加物ということもあり、安全性最優先でフードを選びたいと考えている愛猫家からは避けられがちな傾向があります。

国産キャットフードのおすすめの選び方

国産のキャットフードだからといって、必ずしも品質と安全性に配慮されているわけではありません。

もちろん、予算状況によっても購入できるフードの選択肢の幅が変わってきますが、国産キャットフードのおすすめの選び方を紹介するので、自分なりに品質と価格のバランスが取れていると思えるフード選びの参考になれば幸いです。

良質な肉類が主原料として使われている

まず注目しておきたいことは、良質な肉類が主原料として使われているかどうかです。

原材料一覧のはじめに肉類が掲載されていることと、肉類の品質と内容が明記されているかどうかを確認しておきましょう。

肉類が主原料のフードは猫にとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れることができ、肉類の割合が多いほど【猫本来の食事に近いキャットフード】と捉えることができます。

穀物の割合が少ないフードを選ぶ

肉類の次に注目しておきたいのは、穀物の割合です。

肉類が主原料として使われていても第2原材料以降に穀物の記載が続いており、実際には穀物の割合がかなり多いフードもあるので、主原料以外の原材料にも目を通しておきましょう。

ちなみに、穀物全般にアレルギーのない猫にとってはグレインフリーは必須ではありません。

穀物が使われているフードはグレインフリーフードよりも安く販売されている傾向にあるので、愛猫の体質も考慮しながら無理なく継続購入できる価格帯のフードを選ぶのがおすすめです。

必要のない人工添加物が使われていない

そのほかに注目しておきたいことは、猫にとって必要のない人工添加物が使われていないことです。

安全性に配慮されたフードを選びたいのであれば無着色のフードを選ぶべきですし、香料・調味料を使って風味が整えられているフードも避けるべきです。

良質な肉類が主原料として使われている国産キャットフードなら、人工の着色料や香料・調味料が使われていないことがほとんどなので、肉類の品質と割合を重視すれば必然的にこの条件はクリアできるでしょう。

口コミのいい国産キャットフード20種

商品名 主原料 タンパク質
(以上)
脂質
(以上)
水分
(以下)
カロリー
(100gあたり)
気がかりな原材料
日本のみのり 牛肉粉 50.0% 14.0% 5.0% 418kcal
犬猫生活 生肉 31% 15% 10% 373kcal
キャネットチップ(ミックス) 穀類 27.0% 9.0% 10.0% 350kcal 動物性油脂、着色料
ビューティープロ(下部尿路の健康維持 低脂肪 1歳から) 穀類 35.0% 8.1% 10.0% 340kcal 動物性油脂、pH調整剤
ねこひかり 鶏肉 32.4% 13.5% 7.0% 424kcal
ニャミー 牛肉粉 36.0% 14.0% 7.0% 395kcal
マザーニャン(成猫用) まぐろ 29.0% 5.0% 13.0% 360kcal
こだわりのジロ吉ごはんだよ!(オールステージ・総合栄養食) 牛肉粉 50% 14% 5% 418kcal
キャラットミックス(かつお仕立ての味わいブレンド) 穀類 23.4% 8.1% 10.0% 335kcal 動物性油脂、着色料
金のだし(かつおだし味) 穀類 28.0% 8.5% 10.0% 340kcal 動物性油脂
銀のスプーン(贅沢うまみ仕立て) 穀類 30.0% 16.0% 10.0% 400kcal 油脂類、着色料、調味料
コンボ(まぐろ味・かつお節・小魚添え) 穀類 27.0% 9.0% 10.0% 360kcal 動物性油脂、pH調整剤、着色料
JPスタイル 和の究み(セレクトヘルスケア デリケートなお腹ガード) 肉類 30.0% 12.0% 10.0% 350kcal 動物性油脂
ネコのまんま 牛肉 39% 16% 10% 370kcal
ミオ ドライミックス(かつお味) 穀類 27.0% 8.5% 10.0% 350kcal 動物性油脂、着色料
メディファス(アドバンス グレインフリー 1歳から チキン&フィッシュ味) 肉類 32.5% 16.0% 10.0% 370kcal 動物性油脂
シェフキャット 生肉 39% 16% 10% 370kcal
無添加キャットフード安心 生肉 40% 15% 8% 460kcal
いつものごちそう(まぐろミックス) 穀類 28% 9% 10% 325kcal 動物性油脂、着色料
懐石zeppin(5つのごほうび) 穀類 27% 9% 10% 340kcal 動物性油脂、着色料

口コミのいい国産キャットフード20種の主原料と主要な成分値、気がかりな原材料が使われていないかをまとめてみました。

まず、それぞれのフードの主原料を確認してみると、動物性原材料(肉・魚)ではなく植物性原材料(穀物)が使われているフードがかなり多いことが分かりますね。

また、タンパク質含有量に物足りなさを感じるフードがあることや、フードによって脂質とカロリーの数値が様々なことが分かります。

 

なお、“動物性油脂(油脂類)”に関しては、使われているからといって必ずしも安全性に配慮されていない・・・というわけではありません。

ただ、ここで取り上げているフードの動物性油脂については、具体的に何の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類の説明がないことが気になりました。

国産のおすすめキャットフード7選

口コミのいい国産キャットフード20種の中から、おすすめのキャットフードを7つピックアップしました。

なお、内容量や販売価格、原材料や成分は調査した時点の情報を参考にしています。

犬猫生活

犬猫生活キャットフードのパッケージ画像2

価格/内容量 通常購入:6,908円/750g×2袋
定期購入:5,258円/750g×2袋
※定期購入時は23%の割引が適用
100gあたりの価格
(定期購入時)
約351円
1日あたりの餌代
(4kgの成猫を想定)
約205円
穀物 不使用
(グレインフリー)

国産では珍しいグレインフリーフードということで、【愛猫には品質面と安全性にきちんと配慮されたフードを与えたい】、と考えている愛猫家から注目を集めている犬猫生活キャットフード。

犬猫生活にはメインのタンパク源として【鶏肉/牛肉/魚肉】が使われており、猫とって必要のない添加物が一切使われていないことはもちろん、動物性油脂が吹きかけられていない”ノンオイルコーティング”のドライフードということも大きな特徴です。

また、犬猫生活の製造工場は金沢港近くにあり、港から直送される魚をはじめとした新鮮な食材が鮮度の落ちないうちに加工されていることも見逃せません。

成分バランスについては、完全室内飼いされていることが多くて運動量が少ない傾向にある日本の飼い猫に配慮して、タンパク質・脂質・カロリーがやや控えめに調整されています。

メディファス

メディファスのパッケージ画像

価格/内容量
(調査時点の最安値)
264円/200g
1,431円/1.25kg
※2022年10月にAmazonで確認
100gあたりの価格
(1.25kgの最安値を参照)
約114円
1日あたりの餌代
(4kgの成猫を想定)
約86円
穀物 不使用
(グレインフリー)

カルシウム・リン・マグネシウムのバランスが細かく調整されている国産キャットフードのメディファス。

ほとんどのラインナップに穀物が主原料として使われていますが、この記事で取り上げている「アドバンス グレインフリー 1歳から チキン&フィッシュ味」に関しては、商品名の通りグレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しています。

また、肉類(ミートミール)の品質と内容が不明瞭なことや、動物性油脂の内容が不明瞭なことは気がかりなものの、主原料として動物性原材料が使われていることに加えて、グレインフリーフードの中ではかなりお手頃な値段で販売されていることは評価できます。

タンパク質・脂質・カロリーも標準的な範囲になっており、1歳以上の成猫向けにきちんと成分バランスが調整されている印象を受けました。

こだわりのジロ吉ごはんだよ!

価格/内容量 1,705円/500g
100gあたりの価格 約341円
1日あたりの餌代
(4kgの成猫を想定)
約205円
穀物 玄米
(グルテンフリー)

こだわりのジロ吉ごはんだよ!は牛肉粉を主原料として使いつつ、小麦グルテンフリーのレシピを採用している国産キャットフードです。

公式サイトを見る限りでは動物性原材料の割合までは記載されていませんが、タンパク質含有量が50%ということを踏まえると、動物性原材料の割合はかなり多いと推測できます。

もちろん、人工の酸化防止剤や着色料、香料・調味料といった添加物は使われていませんし、国内で製造しているだけでなく、すべて国産の材料が使われていることも見逃せません。

こだわりのジロ吉ごはんだよ!は脂質がやや控えめな一方で高カロリーなドライフードなので、食が細くてたくさんの量が食べられない成猫用フードとして特におすすめです。

ニャミー

価格/内容量 2,134円/500g
100gあたりの価格 約427円
1日あたりの餌代
(4kgの成猫を想定)
約277円
穀物 玄米、丸麦、きな粉

以前にテレビ番組で紹介されて話題になったニャミーキャットフード。

猫にとって必要のない添加物が一切使われておらず、牛肉粉が主原料として使われている小麦グルテンフリーフードという点は、こだわりのジロ吉ごはんだよ!と同じです。

主要な成分バランスについても、高タンパク・高カロリーな一方で脂質はやや控えめになっており、少食の成猫の主食としてぴったりです。

その一方で、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある成猫用フードとしては向いていません。

日本のみのり

価格/内容量 1,258円/200g
2,766円/500g
100gあたりの価格
(500gの価格を参照)
約553円
1日あたりの餌代
(4kgの成猫を想定)
約315円
穀物 玄米
(グルテンフリー)

日本のみのりも猫にとって必要のない添加物は不使用、主原料として良質な動物性タンパク源を使用、グルテンフリーのレシピを採用という3つの要素を満たした国産キャットフードです。

タンパク質含有量も50%と非常に多く、海外産のプレミアムフードを含めてもここまで高タンパクなドライフードは中々ありません。

“脂質が控えめでカロリーが高め”、という成分バランスも先に取り上げた2つのフードと同じで、少食の成猫用フードとして向いています。

ただ、100gあたりの価格は約553円ということで、月々の餌代がかなり高くなってしまうことがデメリットと言えます。

ねこひかり

ねこひかり01

通常購入時の価格 2,728円/500g
定期購入時の価格(1袋あたり) 1〜2回目:2,178円(550円オフ)
3〜5回目:1,961円(550円オフ+10%オフ)
6回目以降:(550円オフ+15%オフ)
※継続回数に応じて割引特典が変化
100gあたりの価格
(定期初回購入時)
約436円
1日あたりの餌代
(4kgの成猫を想定)
約240円
穀物 玄米、大麦、きなこ、ハト麦、あわ、きび、玄ソバ、とうもろこし

鶏肉を主原料として使いつつ、【大麦/きなこ/ハト麦/あわ/きび/玄ソバ/とうもろこし】といった様々な穀物が使われているねこひかり。

と言っても、これらの穀物は動物性原材料だけでは摂り入れられない栄養素を補うために配合されており、アレルギーの原因になりやすい傾向にある小麦は使われていません。

また、天然由来の原材料そのものの香りを活かして風味が整えられていることも評価できます。

ねこひかりもかなり高カロリーなドライフードなので、食が細くてたくさんの量が食べられない成猫用フードとしておすすめです。

無添加キャットフード安心

価格/内容量 2,970円/400g
卸売り価格
(1袋あたり)
1〜14袋:2,970円
15〜29袋:1,930円(35%オフ)
30〜59袋:1,782円(40%オフ)
60〜119袋:1,633円(45%オフ)
120〜239袋:1,603円(46%オフ)
240袋以上:1,574円(47%オフ)
※まとめ買い袋数に応じて割引率が変動
100gあたりの価格
(14袋以内を購入時)
約743円
1日あたりの餌代
(4kgの成猫を想定)
約356円
穀物 玄米、大麦、燕麦

無添加キャットフード安心は商品名からも連想できる通り、人工の酸化防止剤や着色料、香料・調味料といった添加物が一切使われていないキャットフードです。

主原料には【牛/豚/鶏/馬/魚】といった様々な動物性タンパク源が使われており、非常に高タンパク・高カロリーなドライフードになっています。

また、小麦グルテンフリーのレシピを採用していることから、小麦アレルギーの愛猫にも問題なく与えられます。

ただ、100gあたりの価格が743円と非常に高額な国産キャットフードなので、愛猫に継続して与えるなら35%以上の割引が適用される卸売り価格で購入するなどの工夫が必要です。
(※未開封時の賞味期限は1年以上とのことです)

まとめ

犬猫生活キャットフードのパッケージ画像

この記事ではおすすめの国産キャットフードを7種類紹介しましたが、どのキャットフードも【動物性原材料が主原料】、【小麦グルテンフリーのレシピを採用】、【猫にとって必要のない人工添加物は不使用】という要素は満たしています。

その一方で、これらの3つの要素を全て満たしていない国産キャットフードも販売されています。

予算状況によってもフードの選択肢の幅は変わってきますが、最終的にどのフードを購入するのかを決めるのは私たち飼い主で、愛猫は私たちに差し出されたフードを食べるしかありません。

だからこそ愛猫のことを第一に考えた上で、安全性にしっかりと配慮されたフードを選んであげたいところです。

 

ここまで読んで、まだ愛猫のキャットフード選びに迷っている時には犬猫生活をおすすめします。

当サイトが国産キャットフードの中で、犬猫生活をおすすめする理由は以下の通りです。

犬猫生活をおすすめする5つの理由
  • 良質な動物性タンパク源が主原料
  • 室内飼いの飼い猫向きの成分バランス
  • グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用
  • 猫にとって必要のない添加物は不使用
  • 定期購入時に割引特典がある

まず言えることは、犬猫生活には良質な動物性タンパク源が主原料として使われており、肉食動物の猫にとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れられることです。

それに加えて、完全室内飼いされていることが多くて運動量が少ない傾向にある日本の飼い猫に配慮して、タンパク質・脂質・カロリーがやや控えめに調整されていることも評価できます。

また、グレインフリーのレシピを採用していることや、猫にとって必要のない添加物が一切使われていないことも見逃せません。

犬猫生活の公式サイトでは23%オフの価格で購入できる定期コースが導入されており、定期コースには継続回数の縛りもないので、お得に犬猫生活をお試ししたいと考えているなら、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。