キャネットキャットフードの口コミはどう?愛猫家の評判を徹底検証!

ペットラインが製造・販売している国産キャットフード「キャネット」。

今回は、国産ドライキャットフード第1号の“キャネットチップ”の口コミ・評判を118件調査し、悪い口コミと良い口コミに分けて整理してみました!

また、キャネットチップの原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。

キャネット(猫用)の悪い口コミ・評判

キャネット(猫用)の悪い口コミ・評判は「期待していたのにあまり食べない」、「我が家の猫には合わなかった」、「気になる原材料が使われている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、猫は食の好みが激しい動物ということや、原材料の内容と割合が関係していると考えられます。

悪い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきは今ひとつ(15件)
  • 我が家の猫には合わなかった(4件)
  • 原材料の内容が気になる(2件)

という結果になっています。

なお、口コミ・評判は2020年11月に楽天、Amazon、ツイッター、インスタグラムで調査し、2023年6月にツイッターとインスタグラムで追加調査を行いました。

食いつきは今ひとつ

キャネットの悪い口コミ・評判で一番多かったのは、食いつきの悪さを指摘するレビューでした。

食いつきのよさを評価する口コミに比べれば件数は少ないですが、どんな猫でも絶対に食いつきのいいフードはまず販売されていません。

こればかりは食べさせてみないことには何とも言えないので、まずは愛猫の好みの風味からお試ししてみるしかないですね。

ただ、キャネットは最安値クラスのキャットフードということもあり、お試し購入に失敗しても金銭的な損失が少ないのはメリットと言えます。

我が家の猫には合わなかった

次に多かった悪い口コミ・評判は、「我が家の猫には合わなかったようで軟便・下痢気味になった」というレビューや、「キャネットチップに切り替えたら吐く回数が増えた」というレビューです。

下痢・嘔吐といった消化不良の原因として考えられるのは、餌の急な切り替えか食物アレルギーです。

餌の急な切り替えは消化の負担になってしまうので、キャネットチップに慣れるまで一時的に下痢や吐き戻しが増える可能性があります。

 

また、キャネットチップには穀物が主原料として使われていますが、肉食動物の猫は穀物に含まれてる炭水化物の消化吸収が苦手です。

そして、穀物の中でも小麦とトウモロコシはアレルギーの原因になりやすく、豆類の中では大豆がアレルギーの原因になりやすい傾向にありますが、キャネットチップにはそれらのタンパク源が使われています。

それと、キャネットチップには人工の着色料と動物性油脂が使われていますが、それらがアレルギーの原因になることもあります。

このことから、体質によってはキャネットチップが合わない可能性はあります。

原材料の内容が気になる

調査した口コミ・評判の中には、「キャネットの原材料の内容が気になる」といったレビューもありました。

キャネットチップには穀物が主原料として使われていることに加えて、人工の着色料も使われているので、品質最優先で愛猫のフードを選びたいと考えている方からは避けられがちな傾向があります。

ただ、穀物は肉類よりも安く仕入れることができるため、その分だけ販売価格を安くできるというメリットもあります。

原材料の内容を優先するか価格を優先するかは各々によって違いますし、自分なりに品質と価格のバランスが取れていると思えるフードを主食にするのが一番おすすめです。

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キャットフード「キャネット」の総合評価

キャネット(猫用)の良い口コミ・評判

キャネット(猫用)の良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「国産のキャットフードというのがいい」、「お手頃な値段で販売されている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、キャネットは様々な風味のキャットフードを取り揃えていることや、肉類よりも安く仕入れられる穀物が主原料として使われていることが関係していると考えられます。

良い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきがいい(75件)
  • 国産で安心感がある(12件)
  • お手頃な値段(10件)

という結果になっています。

食いつきがいい

今回調査した口コミ・評判の実に6割以上を占めていたのが、「キャネットチップは食いつきがいい」という内容のレビューでした!

食いつきの悪さを指摘するレビューが15件、食いつきのよさを評価するレビューが75件という比率を踏まえても、キャネットの嗜好性は一般的なキャットフードよりもワンランク上と捉えてよさそうです。

また、キャネットは猫の食の好みに合わせて様々な風味のドライフードや、【魚正/鶏正/メルミル】といったウェットフードを取り揃えていることも強みと言えます。

国産で安心感がある

次に多かった良い口コミ・評判は、「キャネットは国産で安心感がある」といった内容のレビューです。

実際には日本はペット後進国という一面があるのですが、“国産”という響きに安心感を持っている方は多いです。

全てのキャットフードには当てはまらないとは言え、ほとんどのキャットフードは品質と価格が比例しており、高いキャットフードには高いだけの理由が、安いキャットフードには安いだけの理由があります。

キャネットチップには人工の酸化防止剤は使われていないものの、原材料の内容を比較すると肉・魚が主原料かつ着色料が使われていないフードに軍配が上がります。

お手頃な値段

そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「キャネットはお手頃な値段で販売されている」というレビューです。

猫の消化不良の原因になりにくい原材料が使われたプレミアムフードの場合、100gあたりの値段が300円以上する商品も珍しくありませんが、キャネットチップの100gあたりの値段は約40円と別格の安さです。
(※フィッシュの2.7kgサイズの最安値を参考にしています)

穀物が主原料として使われていることや、品質が不明瞭な原材料が使われていることは気になりますが、【価格最優先で愛猫のフードを選びたい】と考えているなら有力候補の一つになるでしょう。

キャネット(猫用)の口コミ・評判まとめ

キャネット(猫用)の悪い口コミ・評判は「期待していたのにあまり食べない」、「我が家の猫には合わなかった」、「気になる原材料が使われている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

その一方で、キャネット(猫用)の良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「国産のキャットフードというのがいい」、「お手頃な値段で販売されている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、キャネットは様々な風味のキャットフードを取り揃えていることや、肉類よりも安く仕入れられる穀物が主原料として使われていることが関係していると考えられます。

口コミ・評判一覧
  • 食いつきは今ひとつ
  • 我が家の猫には合わなかった
  • 原材料の内容が気になる
  • 食いつきがいい
  • 国産で安心感がある
  • お手頃な値段

キャットフード「キャネット」の種類

ペットラインのキャネットからは国産ドライキャットフード第1号のキャネットチップのほかにも、【魚正/鶏正/メルミル/3時のスープ/3時のムース/キャンディーパウチ】というキャットフードが製造・販売されています。

ドライフード

シリーズ 風味(種類)
キャネットチップ フィッシュ
ミックス
かつお味ミックス
海のめぐみミックス
お肉とお魚ミックス

キャネットチップのラインナップは全5種類で、プレミアム・エッグ「ヨード卵・光」が配合されているのが印象的です。

なお、どのラインナップにも穀物が主原料として使われていることなど、原材料の内容自体はほとんど変わりませんし、公開されている成分値に違いはありませんでした。

ウェットフード

シリーズ 風味(種類)
魚正 まぐろ
かつお
まぐろと白身魚
まぐろ・しらす入り
鶏正 チキンとまぐろ
メルミル 15歳から まぐろ
18歳から まぐろ
18歳から かつお
介護期用 まぐろ
介護期用 かつお
介護期用 チキン
介護期用 チキン ほたて味
3時のムース 1歳から かつお削り節入り
11歳から チーズ仕立て
1歳から つぶつぶレバー入り
15歳から チーズ仕立て
子ねこ用 ミルク仕立て
3時のスープ しらす添え かつおだしスープ風
カニかまぼこ添え ブイヤベース風
まぐろ添え いりこだしスープ風
白身魚添え 鶏だしスープ風
サーモン添え 海鮮ポタージュ風
小海老添え クリームシチュー風
おかか添え あごだしスープ風
緑黄色野菜添え ほたてのチャウダー風

ウェットフードは【魚正/鶏正/メルミル/3時のムース/3時のスープ】の5シリーズで、メルミル以外はおかず用ウェットフードとなっています。

おかず用ウェットフードに関しては、主食用ドライフードにトッピングして与えたり、水分補給目的やしつけ後のご褒美として与えるようにしましょう。

おやつ

シリーズ 風味(種類)
キャンディーパウチ プリッと仕立て 国産若どり&かつお味
国産若どり&かつお味 カニかまぼこ入り
国産若どり&まぐろ味
国産若どり&まぐろ味 カニかまぼこ入り
国産若どり&まぐろ味 チーズ入り
キャンディーパウチ ジューシー仕立て 魚介だし風味 まぐろ入り
お肉だし風味 まぐろ入り
あごだし風味 まぐろ入り
キャンディーパウチ 3種のグルメセット ハッピー
ラッキー
エンジョイ

キャンディーパウチはゼリータイプのおやつです。

1個あたり約3gの食べきりサイズになっており、”プリッと仕立て”と”ジューシー仕立て”といった2種類の食感があります。

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キャットフード「キャネット」の総合評価

キャネット(猫用)の原材料の評価

原材料一覧
穀類(とうもろこし、菓子粉、コーングルテンミール、等)、肉類(ミートミール、チキンミール、等)、豆類(おから、脱脂大豆、等)、魚介類(フィッシュミール:DHA・EPA源 、フィッシュエキス、まぐろエキス、かつおエキス、白身魚エキス、)、油脂類(動物性油脂、ガンマ-リノレン酸、)、ビール酵母、卵類(ヨード卵粉末)、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、着色料(赤103)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
※アレルギーの原因になりやすい原材料、品質・内容が不明瞭な原材料、気がかりな添加物は赤色で記載

ここからは、キャネット(猫用)の原材料を評価していきます。
(※表は「キャネットチップ フィッシュ」の原材料一覧です)

主原料に穀類(穀物)を使用

キャネットチップは主原料に穀物が使われているドライフードです。

口コミ・評判の項目で説明したように、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手で、穀物の中でも小麦とトウモロコシはアレルギーの原因になりやすい傾向にありますが、キャネットチップにはどちらも使われています。

また、豆類の中でアレルギーの原因になりやすい大豆も使われており、食に敏感でお腹が弱い愛猫用フードとしては向いていません。

品質と内容が不明瞭な原材料あり

キャネットチップには”ミートミール”、”チキンミール”といった肉類が使われていますが、ミートミールは具体的に何の動物の肉が使われているのか分かりませんし、パッケージや公式サイトにはミールの品質についての説明も見当たりませんでした。

それだけでなく、“等”という曖昧な原材料表記が多いことも気になります。

また、“動物性油脂”という記載がありますが、これに関しても何の動物の油が使われているのか全く分かりません。

そして、動物性油脂に使われている酸化防止剤が天然由来のものなのか、あるいは人工のものなのかが分からないことも気になるところです。

 

具体的な原材料や製造方法の詳細はメーカーにしか分からないので、最終的にメーカーをどこまで信頼できるのかという問題になってきます。

それに加えて、キャネットチップには人工の着色料が使われていることも気になりました。

キャネット(猫用)の成分の評価

成分表
たんぱく質 27.0%以上
脂質 9.0%以上
粗繊維 4.5%以下
灰分 9.0%以下
水分 10.0%以下
カルシウム 1.0%標準値
リン 0.9%標準値
マグネシウム 0.12%標準値
エネルギー
(100gあたり)
約350kcal

原材料の次は、キャネット(猫用)の成分を評価していきます。
(※表は「キャネットチップ フィッシュ」の成分表です)

タンパク質・脂質・カロリーのバランス

キャネットチップのタンパク質は27.0%以上、脂質は9.0%以上、100gあたりのカロリーは約350kcalと、一般的な全年齢対応の主食用ドライフードと比較すると、タンパク質・脂質・カロリーが控えめになっています。

脂質とカロリーが控えめという点だけを見れば、室内飼いで運動量が少ない成猫・シニア猫向けと捉えることができますが、タンパク質含有量については控えめすぎる印象を受けました。

また、穀物が主原料に使われていることを踏まえると、植物性タンパク質の割合がかなり多いと予想できますね。

 

それに対して、肉食動物の猫にとって大切な栄養素は動物性タンパク質ということを踏まえると、キャネットチップは猫本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。

そのほかに気になったのは、キャットフードの理想的なミネラルバランスは【カルシウム:リン:マグネシウム=1:0.8:0.08】と考えられているのに対して、「キャネットチップ フィッシュ」のバランスは【1:0.9:0.12】と、マグネシウムの割合がやや多めになっていることです。

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キャットフード「キャネット」の総合評価

キャットフード「キャネット」の給餌量

体重 給餌量
2.5~4.0kg 50~70g
4.0~5.0kg 70~80g
5.0~6.0kg 80~90g

キャネットチップ(フィッシュ)の成猫の給餌量は表の通りです。

その他のラインナップもパッケージに体重別の給餌量が掲載されていますが、いずれに関してもあくまで目安量でしかありません。

実際には飼育環境や体質によって適量が変わってくるので、定期的に体重を量って分量を調整するようにしてください。

 

なお、育ち盛りの子猫の時期はたくさんのエネルギーが必要なので、あまり神経質にならずに欲しがるだけ食べさせても大丈夫です。

生後半年以降は必要なエネルギー量が減っていくため、給餌量の目安表を参考にしながら調整していきましょう。

最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査

内容量 公式 楽天 Amazon
200g 149円 200円
2.7kg 968円 998円

キャネットキャットフードを製造・販売しているペットラインの公式サイトと楽天市場、Amazonで販売状況を調査してみたところ、公式サイトからは直接購入することができませんでした。
(※表の価格は「キャネットチップ フィッシュ」のもので、販売状況と販売価格は2023年6月に確認しました)

そして、200gサイズも2.7kgサイズも最安値は楽天という結果になりました!

キャネットチップを取り扱っているペットショップやホームセンターも多いですが、通販サイトは一定金額以上の購入で送料無料となる販売店もあるので、継続して購入する場合は通販サイトでまとめ買いするのがお手軽です。

通販ならわざわざ重い袋を運ぶ手間も省けますしね。

キャットフード「キャネット」の総合評価

項目 詳細
原材料 1.0
成分 1.0
安全性 3.0
食いつき 4.0
コスパ 5.0
総合評価 Dランク
(S〜Eの6段階評価)
価格/内容量 149円/200g
968円/2.7kg
※キャネットチップ フィッシュ
※2023年6月に楽天・Amazonで確認
対応年齢 全年齢対応
(種類により異なる)
原産国 日本
販売会社 ペットライン株式会社

当サイトのキャットフード「キャネット」の総合評価はDランクです。

穀物が主原料として使われているキャネットチップは、肉食動物の猫本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。

その一方で、肉類が主原料として使われたフードに比べて販売価格がお手頃で気軽に買える、というメリットもあります。

たとえ品質のいいフードを購入しても継続できなければほとんど意味がないので、愛猫の餌代に月々いくらかけられるかをしっかりと考え、自分なりに価格と品質のバランスが取れていると思えるフードを購入するのが一番おすすめです。